たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

疫病退散

2020-03-02 09:33:20 | 一年の展望

 

***** 子年の展望 No.39 *****

第十代崇神天皇の御代に流行した

「疫病」を抑えるため、天皇は皇女である

豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)に

「天照太御神」の御魂を、同じく皇女の

渟名城稚姫命(ぬなきわかひめのみこと)に、

「倭大国魂神」の御魂を祀るよう命じました。

 

「天照太御神」を託された豊鍬入姫命は、

現在の檜原神社の地に御魂を移して

神への奉仕を始めましたが、

「倭大国魂神」を託された渟名城稚姫命は、

なぜか次第に身体が痩せ細り、

倭大国魂神を祀ることができなくなったのだとか……。

 

その後、第七代孝霊天皇の皇女、

倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)

などの託宣などにより、これらの凶事が

「大物主神の祟り」であることが判明し、

大物主神と倭大国魂神の祭主を、

それぞれ大田田根子(おおたたねこ)と

市磯長尾市(いちしのながおち)に変更したところ、

世の中が平穏になったということです。

 

現在、「天照太御神」は伊勢神宮、

「倭大国魂神」は大和神社、

そして「大物主神」は大神神社の

ご祭神として祀られております。

もしかすると、この古い歴史を持つ

三輪山ゆかりの3社に、

「疫病退散」の秘策が隠されているのでしょうか……。