たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

市磯長尾市

2020-03-10 09:02:58 | 一年の展望

 

***** 子年の展望 No.47 *****

ちなみにですが、以前ご紹介した

但馬国一の宮・出石神社の宮司家は、

「倭大国魂神」の奉斎者となった

市磯長尾市の子孫と言われております。

出石神社のご祭神は、例の天日槍命

(あめのひぼこのみこと)でして、

市磯長尾市は天日槍命が渡来した際、

播磨国で出迎える(尋問する)役目を

垂仁天皇により命じられたそうです。

 

天日槍命は大国主神と同様に、

「領巾・比礼(ひれ)」と縁ある神様であり、

来日時には「玉津宝(たまつたから)」と称する、

4種の「ひれ」を含む宝物を持参したと聞きます。

諸々の経緯を踏まえれば、市磯長尾市自身も「ひれ」

の呪術を熟知していた人物だったかもしれません。

 

それはさておき、崇神天皇の時代に

都を震撼させた「流行り病」が、

「倭大国魂神」の祟りだと仮定すると、

気になるのは「倭大国魂神」とともに、

怒りの託宣を下ろしたとされる

「大物主神」の立ち位置です。

そこで、再度文献を読み直してみたところ、

実は崇神天皇に直接干渉したのは、

「大物主神」だけだったという

事実が浮かび上がるのでした。