たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

猿田彦の役目

2019-07-23 09:15:46 | 鉄の神々2

<中山神社 なかやまじんじゃ>

 

昨日、猿田彦について書いている最中

ふと思い出したのが、美作国一の宮

中山神社の一角にある「猿神社」のことでした。

これまでの記事内で、この猿神社に祀られているのは、

「渡来系部族の首長であった猿田彦」か

「オオナムチに討ち取られた猿田彦一族のならず者」

である可能性を示唆しましたが、この仮説に

能登の熊甲祭というお祭りを重ね合わせてみれば、

新たに「猿田彦一族とツヌガアラシト(アメノヒボコ)

一族とのつながり」が浮かび上がってきます。

 

考えてみますと、天孫降臨の場面で

ニニギ一行の道案内を努めた猿田彦の様子は、

すでに彼らの到着を待ち受けていたような雰囲気でしたし、

日本国内の地理を熟視し、また天孫族と

旧知の間柄であったからこそ、猿田彦が大役を

任されたと考えても不思議ではないのでしょう。

 

恐らく、猿田彦の一族というのは、

天孫降臨以前に来日し、日本に土着化した

渡来系の国津神であり、後発の渡来神たちを

日本に導く役目があったのかもしれません。

だとすれば、猿田彦神がアメノヒボコら渡来神を、

日本に呼び寄せた理由が気になるところですね。