たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

鉄と断層

2019-07-06 09:00:40 | 鉄の神々2

<宍粟市千種町>

 

美作市から佐用町、宍粟市を経由し、

三木市に至る北西⇔南東の区域には、

山崎断層帯と呼ばれる断層が貫いています。

平安時代、播磨地震を引き起こしたとされる

この山崎断層は、その後1000年以上も

活動した記録がないことから、

近いうちに内陸地震が発生する

可能性が高いと指摘されているのだとか……。

 

以前、能登の旅をテーマにした記事内で、

「断層と大国主神」との関係を考察しましたが、

改めて思い返してみますと、佐用町も宍粟市も

「大国主神」の伝承を残す場所ですし、

また、大国主神(オオナムチ)だけでなく、

スサノオや牛頭天皇、そして国常立大神に関しても、

地震神の性格を持つことで知られる神々です。

 

それを踏まえて考えるなら、

スサノオを主祭神とする神社が集中し、

また牛頭天皇などとの習合も色濃く見られる

八頭郡という土地が、どことなく「地震鎮め」

の性質を帯びているような気もしますね。

もしかすると、本来災害鎮めの役割を果たしていた

この地の神々は、タタラ製鉄の普及とともに

「武器の神」へと置き換えられたのでしょうか……。