<宍粟市千種町>
美作市から佐用町、宍粟市を経由し、
三木市に至る北西⇔南東の区域には、
山崎断層帯と呼ばれる断層が貫いています。
平安時代、播磨地震を引き起こしたとされる
この山崎断層は、その後1000年以上も
活動した記録がないことから、
近いうちに内陸地震が発生する
可能性が高いと指摘されているのだとか……。
以前、能登の旅をテーマにした記事内で、
「断層と大国主神」との関係を考察しましたが、
改めて思い返してみますと、佐用町も宍粟市も
「大国主神」の伝承を残す場所ですし、
また、大国主神(オオナムチ)だけでなく、
スサノオや牛頭天皇、そして国常立大神に関しても、
地震神の性格を持つことで知られる神々です。
それを踏まえて考えるなら、
スサノオを主祭神とする神社が集中し、
また牛頭天皇などとの習合も色濃く見られる
八頭郡という土地が、どことなく「地震鎮め」
の性質を帯びているような気もしますね。
もしかすると、本来災害鎮めの役割を果たしていた
この地の神々は、タタラ製鉄の普及とともに
「武器の神」へと置き換えられたのでしょうか……。