たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

奥出雲の鬼

2019-01-28 09:07:25 | 出雲の神社

<鬼神神社 おにかみじんじゃ>

 

鬼神神社の入り口近くにある大きな船形の岩は、

スサノオとイソタケルが鳥上山に降り立った際、

乗ってきた船が岩と化したものだと伝えられています。

その際、鬼神神社の裏山は、二神を導くように光輝いて

神々を出迎えたため、「船燈山」と名付けられたのだとか。

 

ちなみにですが、奥出雲を目指して急いでいた夕暮れ時、

すっきりと晴れ渡っていた空がにわかに暗転し、

突然車体を叩きつけるかのような豪雨に襲われました。

前方に目をやると、船通山の上方で鋭く走る稲妻が、

雷鳴とともにあたり一帯に強い光を散らしています。

 

あまりにも急な展開に、「いったいこれは……」

とうろたえながら、必死にハンドルを握っていると、

ふいに目の前に現れたのがこの鬼神神社だったのです。

まるで天から矢が落ちてくるような雷雨に打たれながら、

やはり「奥出雲には鬼がいる」と確信したのでした。