たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

ソシモリ

2019-01-29 09:10:18 | 出雲の神社

<白山周辺>

 

スサノオとイソタケルが滞在していた

「新羅国のソシモリ」のソシモリは、

実は「牛頭」を表した言葉だと言います。

牛頭と聞きますと、スサノオとも習合される、

京都八坂神社の牛頭天皇のことが頭に浮かびますが、

北陸地方には牛頭と同じ意味を持つ、

「牛首」という地名がいくつか存在し、

牛首紬で知られる白山市の白峰地区や、

白山をはさんで反対側にある岐阜県白川村、

石川県の津幡町などにその痕跡が見られるのだとか。

 

ちなみに、新羅という国は建国した当初、

「斯蘆(しろ・しら)」と呼ばれおり、

また、白山ははくさんとは読まず、

「しらやま」と読むのが正解だ、

という話を聞いた記憶があります。

もしかすると、新羅のソシモリというのは、

朝鮮半島のソシモリ(一説にはソウル)ではなく、

「シラの国の牛頭(牛首)」だったのでしょうか……。

だとすれば、スサノオ(およびイソタケル)は、

「白山を通過して出雲にたどり着いた」

という意外な可能性も出てきそうですね。