たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

スサノオの出自

2019-01-18 09:23:09 | 出雲の神社

<韓神新羅神社 からかみしらぎじんじゃ>

 

「新羅国のソシモリにいた」という日本書紀異伝の内容を元に、

「スサノオは朝鮮由来の神」と憶測する声は絶えません。

ただ、「この地(新羅)にはいたくない」という言葉を残し、

スサノオが日本にやってきたことを考えれば、

「スサノオは朝鮮とは無関係」という事実を、

逆説的に強調したと考えても不思議ではないでしょう。

恐らく、スサノオたちは朝鮮半島を経由してきただけであり、

それ以前は「グロ」とも関連する別の国にいた可能性が大です。

 

仮に、スサノオ(およびイソタケル)が

朝鮮半島に滞在していた期間があったとしても、

古代の日本が統治していた日本と縁の深い場所にいたか、

または一時的な渡航だったのだと思われます。

日本書紀の編纂者があえて「新羅」という文言を挿入したのは、

スサノオ自体が朝鮮の神だと言いたかったわけではなく、

スサノオを信仰する人々が、朝鮮半島を通過して

上陸した事実を書き残したかったのかもしれません。