たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

大きな鬼

2019-01-23 14:44:24 | 出雲の神社

<韓神新羅神社 からかみしらぎじんじゃ>

 

大田市五十猛町の海岸にある韓神新羅神社を、

地元の人たちは「大浦神社」と呼ぶと聞きます。

恐らく、本来はこの「大浦神社」が正解であり、

のちに日本書紀の記述に合わせて「韓神新羅」

という別名があてがわれたのでしょう。

 

ちなみに、大浦は「おおら」と読むそうですが、

「おおら」の響きを聞いて思い出したのは、

「うら」とも「おんら」とも言われる

吉備国にいた温羅という鬼のことでした。

 

もともと「浦」は「裏」と同じ意味で使われ、

「鬼」との関連を強くうかがわせる言葉です。

この地を大浦と呼ぶようになったのも、

「大きな鬼」を暗示させる「何か」が

実際に存在していたからなのかもしれません。