<揖夜神社 いやじんじゃ>
調べたところによりますと、出雲の一帯には、
韓国伊太●神社(からくにいたてじんじゃ)という名の
イソタケルをご祭神とする社が6社ほどあるそうです。
(伊太●の●は「氏」の下に「一」)
「いたて」とはイソタケルの転訛とも、
射楯神を指すとも言われておりますが、
それらの社が創建された経緯や、
正確な名前の語源はわかっておりません。
山陰という地理的条件を考慮しても、
このあたり一帯が古代の朝鮮半島と
深いつながりを持っていたのは明らかで、
この地に上陸したスサノオとイソタケルが、
朝鮮半島を経由してやってきたという話も、
あながち史実とはかけ離れていないのでしょう。
しかし一説に、韓国伊太●神社と呼ばれる社は、
「新羅の脅威から国を守るために建立された」神社で、
鎌倉時代に元寇の乱が起きた際などは、
出雲付近の海岸にも防砦が築かれたと聞きます。
それらの歴史を元に推測するならば、
韓国伊太●神社に祀られたイソタケルは、
敵対する韓国(からくに)の神ではなく、
朝鮮半島に対抗する形でお祀りされた
日本由来の神だった可能性も出てきますね。