たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

新羅から来た神

2019-01-15 14:01:41 | 出雲の神社

<韓神新羅神社 からかみしらぎじんじゃ>

 

***** 出雲の神社1 *****

日本書紀の別伝によりますと、

天上界を追放されたスサノオは、

新羅から出雲の鳥上山へと降り立ったそうです。

スサノオがどのようなルートで日本へ渡って来たか、

日本書紀にははっきりとした記述はないようですが、

「スサノオとその子・イソタケルが上陸した」

との伝承が伝わる大田市の五十猛という地には、

韓神新羅神社という名の神社が鎮座しておりました。

 

この神社には、「グロ」呼ばれる、

円錐形の小屋を使用した珍しいお祭りがあり、

毎年小正月になると、浜辺にグロを建てて、

その年の豊漁や無病息災を祈願すると聞きます。

何でも、新羅から渡って来たスサノオたちが、

「木や草を用いた風通しのよい住居の作り方」を

教えてくれたことへの感謝として始まったのが、

このグロというお祭りの起源なのだとか。

 

孟宗竹を骨組みにして組み立てられたグロが、

古代イスラエル人が神事を行っていた仮屋や、

古代エジプトの船などとよく似ていることからも、

恐らく、この地方一帯に大陸からの渡来人が、

住み着いていたことは間違いないのでしょう。

もしそうだとすれば、国津神と深い縁を持つ

スサノオそしてイソタケルという神々は、

やはり「新羅から来た神」だったのでしょうか……。