たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

スサノオの子

2019-01-20 09:32:16 | 出雲の神社

<五十猛神社 いそたけじんじゃ>

 

記紀の出雲神話の舞台となっているのは、

「神と人間」が混在していたころの「イズモ」です。

ゆえに、日本書紀における出雲関連の話は、

スサノオやイソタケルの「神としての側面」と同時に、

スサノオやイソタケルを「出雲にやってきた渡来人」

と仮定した上でのエピソードも記載しているため、

物語の解釈が難しくなっているのでしょう。

 

恐らく、イソタケルという存在は、

偉大なる父・スサノオの息吹を宿す

紛れもない「神」であると同時に、

スサノオへの信仰とともに、大陸より日本へと

帰還した人々を指す名称でもあったはずです。

 

もしかすると、イソタケルが「人」として生きていた時代、

朝鮮半島にいた彼らは、スサノオの神託に従い、

日本へと向かったのかもしれません。

朝鮮半島を経由し「イズモ」に上陸した

「スサノオの子」たちは、優れた知識と

目新しい文化を数多く持ち帰ったことから、

「韓神」という名で呼ばれるようになったのでしょうか……。

彼らは国津神の血を引きつつも、

表向きは渡来系として定義され、

「国造り」「国譲り」の場面のキーマンとして現れたのち、

「陰の氏族」として日本建国にも関わったのだと思われます。