たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

特徴的な神座

2018-10-20 09:00:18 |  出雲の神話

<鹿島神宮 かしまじんぐう>

 

出雲大社の神座の配置が特徴的なのは、

一般的にもよく知られた事実ですが、

実は鹿島神宮という神社の構造も、

出雲大社のそれとよく似ているのだそうです。

確かに、本殿自体は北向きにも関わらず、

鹿島神宮の神座はなぜか東を向いており、

南向きの本殿でありながら、

神座が西を向いている出雲大社とは、

お互いに対を成すような位置関係にも思えます。

 

もしかすると、鹿島神宮も出雲大社と同様に、

国津神との因縁を抱えた場所なのでしょうか……。

仮にそうだとすれば、鹿島神宮のご祭神は、

藤原氏の氏神であるタケミカヅチではなく、

この地を守っていた別のタケミカヅチだった

という話が、さらに信憑性を増しそうです。

 

ちなみに、出雲大社と鹿島神宮とを直線で結ぶと、

諏訪大社および白山系の主要神社の上を通過する、

巨大なレイラインが描かれるという話があります。

恐らく、東の突端と西の突端とに鎮座する

「特徴的な神座」を要した二つの古社は、

単なる「怨霊封じ」のひと言では片づけられない、

深遠な役目を担った場所なのかもしれません。