<阿須伎神社 あすきじんじゃ>
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アメノホヒが天上界に戻らないため、
天照太御神(およびタカミムスビ)は再び神々と話し合い、
二番目の使者である「アメノワカヒコ」に弓と矢を与え、
地上へと送り出しました。しかし、アメノワカヒコは、
大国主神の娘・シタテルヒメを娶っただけでなく、
大国主神の後継者として地上界の主となる野心を抱き、
八年たっても任務を遂行しようとしなかったのです。
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次に地上界に送り込まれたアメノワカヒコという神も、
やはり天の意向を無視して地上界に留まり続けます。
アメノホヒのみならず、二番目の使者である
アメノワカヒコまでもが出雲側についた背景には、
いったいどんな理由が隠されているのでしょうか……。
「出雲があまりにも住み心地がよかったから」
「大国主神の人柄が素晴らしかったから」など、
様々な推測が成されておりますが、
そのような私的かつ短絡的な理由で、
彼らが天上界を裏切ったとも思えません。
恐らく、天津神の元へと戻らなかった(戻れなかった)のは、
地上に漂うスサノオの霊威を感じ取ったからなのでしょう。
もしかすると、アメノホヒもアメノワカヒコも、
もともとはスサノオを信奉する人々であり、
天孫族(皇室)とは別の部族だった可能性もあります。