たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

名草戸畔

2016-02-27 13:11:55 | 名草戸畔・神武東征

<名草山 なぐさやま>

 

 ***** 名草戸畔 *****

神武天皇が大和を目指して進軍する際、

大阪湾から紀伊半島にかけて、

いくつかの大きな戦いがあったといわれています。

そのひとつが、神武天皇即位の数年前に発生した、

現在の和歌山市名草山周辺での先住民との軋轢。

ナガスネヒコにより生駒山越えを阻止された一行は、

紀の川からヤマトへの侵入を試みたものの、

名草山の人々の激しい抵抗に遭いました。

 

その際、名草戸畔(なぐさとべ)と呼ばれる

女首長を殺したと日本書記は記しています。

 

女首長という興味深い肩書きや、

「6月23日、軍、名草邑(むら)に至る。

則ち名草戸畔という者を誅す」 という

簡潔な一文のみに登場する謎めいた経歴などから、

歴史マニアや古代史ファンの間で、

様々な議論が交わされる名草戸畔という存在。

残された伝承が少ない分、 私たちの想像意欲を刺激し、

無意識の共鳴を誘うのでしょう。