<淡路島 あわじしま>
国生みの神話で知られる淡路島は、
伊勢・紀伊を中心とした太平洋側の地域や、
九州北部から丹後半島へと続く日本海側の地域と同様、
海人族と関連のある場所が数多く存在します。
淡路島は大陸や朝鮮半島と畿内を結ぶ
瀬戸内海ルートの交通の要所であり、
鉄の輸入、加工、配送を担ったと思われる、
大規模な鍛冶工房跡も発見されています。
一説によりますとヤマト朝廷は、海運を司る海人族と、
鉄の利権を握る天孫族とが結びついた連合体で、
天孫族にとっては、いかに海人族を味方につけるかが、
政権を維持する上での重要なテーマだったのだとか。
海の神でもあるイザナミは、
火の神カグツチを生んだことにより命を落としますが、
それは鉄の神・カグツチにより、
海人族が天孫族に取りこまれたことを示唆するそうです。
【参考文献】
淡路島垣内遺跡考1~ヤマト王権は海人族と天孫(鉄)族の連合体