<住吉大社 すみよしたいしゃ>
住吉大社の伝承によりますと、
神功皇后の夫である仲哀天皇が、
「朝鮮半島に出兵せよ」という、
神のお告げに逆らい亡くなった晩、
「神功皇后と住吉大神が夫婦の秘め事をした」
という記述が残されているのだそうです。
そしてさらには、住吉大神とされた相手が、
天皇の側近である武内宿禰(たけのうちのすくね) だったと聞けば、
何やら歴史は謎めいてまいりますね。
住吉大神・塩土老翁・浦島太郎そして武内宿禰…。
これらの人物?が登場する背景には必ず「海」があり、
土地の女人と契りを結びながら、
活躍の場を広げていくのが常です。
その姿は、広大な海を縦横無尽に航海しながら、
様々な文化や技術を日本にもたらした
海人族の姿とも重なります。
縄文人、とりわけ海の民が有する豊穣のパワーは、
広大な海原によって育まれたものなのかもしれません。