たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

シャーマニズム

2016-02-01 11:14:56 | 西日本の神社

 

<宇佐神宮 うさじんぐう>

 

宇佐神宮というのは古代より、

「神託」と縁のある場所でした。

有名なところでは、奈良時代の僧で、

皇位継承を画策していた

弓削道鏡(ゆげのどうきょう)と、

それを阻止するために

和気清麻呂(わけのきよまろ)に降りたふたつの神託。

また、東大寺建立の際には、

聖武天皇に下った神託により、

宇佐八幡の神がヤマトに手向山八幡宮の神として

勧請されたという経緯もあります。

 

なぜ、伊勢神宮や出雲大社など、

ヤマト朝廷に「近い」神社を指し置いて、

宇佐神宮といういわば地方の神が託宣し、

朝廷側もそれに従ったかは定かではありませんが、

当時の宇佐神宮のある場所はかなりの大都市で、

有能な「呪術者」が数多く集まっていたそうです。

宇佐神宮が古墳の上に建てられているという事実から考えても、

宇佐神宮周辺は、三輪山に引けをとらないほど大規模な

シャーマニズムの聖地だったのかもしれません。