<宇佐神宮 うさじんぐう>
宇佐神宮という神社は、実にとらえどころのない神社で、
ほんのちょっと切り口を変えるだけで、
まったく印象が変わってしまう不思議な場所です。
そんな「不思議」を示す代表的なもののひとつが、
「二礼、四拍手、一礼」の作法。
一般的に神社では「二礼、二拍手、一礼」が通常ですが、
宇佐神宮では「四拍手」という作法を守っています。
全国でこの四拍手を取り入れている神社は、
宇佐神宮と出雲大社、弥彦神社など数社のみだそうで、
一説によりますと、「四拍手」は封印を意味し、
その神社に祀られているご祭神は「祟る神」なのだとか。
ただ、宇佐神宮の主祭神である八幡大神(応神天皇)も、
神功皇后も、表向き祟りとは無関係のように思われます。
実は宇佐神宮のように、
「いじられた形跡の強い神社」というのは、
もともと祀られていた神様の痕跡を失くすために、
ご祭神の書き換えを繰り返すケースが多いもの。
カギを握っているのは、 卑弥呼とも宗像三女神とも噂される、
比売大神(比神)なのかもしれません。