<宗像大社 むなかたたいしゃ>
宗像大社の辺津宮の脇から、
小高い丘を登っていくと、
古代の祭祀場の雰囲気を色濃く残す、
高宮斎場と呼ばれる場所があります。
ここは宗像三女神が降臨した地ともいわれ、
辺津宮の重要な祭祀はすべてここから始まるそうです。
伊勢神宮・外宮の多賀宮(たかのみや)しかり、
三輪山山頂の高宮神社(こうのみや)しかり、
高(たか)という名のつく場所は、
神社の中でも特に神聖視される場所。
逆にいうと、安易に軽々しい行動を取れば、
確実に神罰を受けるということです。
祭祀の島である沖の島の神宝に、
強力な呪詛の力が秘められているように、
海神(わだつみ)系の神社には、
強大な祓いの力が宿っています。
日本の防衛に果たす宗像大社の役割は、
これからますます大きくなるのでしょう。