たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

豊(とよ)

2016-02-03 11:20:57 | 西日本の神社

<宇佐神宮 うさじんぐう>

 

西日本の海人族の拠点のひとつ宇佐神宮と、

東日本の海人族の拠点のひとつ籠神社には、

海人族というキーワード以外にも、

共通する点がいくつかありますが、

そのひとつが「豊」という文字です。

 

籠神社の奥宮・真名井神社に祀られているのは、

「豊」受大御神で、巡幸で訪れた皇女は、

「豊」鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)。

宇佐神宮のある地は「豊」国と呼ばれ、

神功皇后の別名にも「トヨ」が含まれています。

 

海の女神である豊玉姫神(とよたまひめ)

に代表されるように、「豊」は水や海を指し、

海人族との関わりを暗示する言葉です。

そしてなぜか「トヨ」のつく女神(女人)は、

現世に恨みを抱いていたり、

後に祟りをなしたりするのも意味深ですね。