たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

比売大神

2016-02-04 11:23:48 | 西日本の神社

<宇佐神宮 うさじんぐう>

 

宇佐神宮という神社は、実にとらえどころのない神社で、

ほんのちょっと切り口を変えるだけで、

まったく印象が変わってしまう不思議な場所です。

そんな「不思議」を示す代表的なもののひとつが、

「二礼、四拍手、一礼」の作法。

一般的に神社では「二礼、二拍手、一礼」が通常ですが、

宇佐神宮では「四拍手」という作法を守っています。

 

全国でこの四拍手を取り入れている神社は、

宇佐神宮と出雲大社、弥彦神社など数社のみだそうで、

一説によりますと、「四拍手」は封印を意味し、

その神社に祀られているご祭神は「祟る神」なのだとか。

ただ、宇佐神宮の主祭神である八幡大神(応神天皇)も、

神功皇后も、表向き祟りとは無関係のように思われます。

 

実は宇佐神宮のように、

「いじられた形跡の強い神社」というのは、

もともと祀られていた神様の痕跡を失くすために、

ご祭神の書き換えを繰り返すケースが多いもの。

カギを握っているのは、 卑弥呼とも宗像三女神とも噂される、

比売大神(比神)なのかもしれません。

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