ぱんくず日記

日々の記録と自己分析。

家系図を遡る

2015-08-10 12:04:43 | 日常
よく寝たのにまだ眠い寝起き悪いと思ってたら
雨が降っていた。
しとしと降って部屋が暗いと思ったら土砂降りになって、
雷鳴と稲光が来て滝のようなザンザン降りに変わった。
ずっと雨が無くて干上がっていたから、むしろめでたし。
しかし黒猫のおにいさんが全身ずぶ濡れで配達に来た。
何と気の毒な。




雨土砂降りで室内暗いし、
部屋の中でする事何でもかんでも暗くて効率悪いので
映画DVDを見る事にした。
古典音楽絡みの映画4本、片っ端から見る。
見ているうちに雨も上がるだろう。
同じ括りの映画を時系列で数本立て続けに見ると、
大河ドラマを全編通したみたいに見応えを楽しめる。

まず1本目、
コルビオ監督の『王は踊る』。


・・・・・


外が少し明るくなってきた。
親族から「ご霊前に」と特産のミカンが届いた。
父は生前、先祖の生地徳島の甘いミカンをこよなく愛していた。
お礼の電話を入れたら、
先祖代々の話が色々脱線して蜂須賀小六やら大塩平八郎やら
現代の人でない人名が登場して訳のわからない事になった。

日本史の知識がないので電話しながらググってみたら
蜂須賀小六は戦国武将で、
何でもうちの親族の曾祖母はその家老職の家の娘だったらしい。
それで船大工の曽祖父と自由恋愛の末に駆け落ちし、
開拓途上の北海道手塩に逃げたのだそうだ。
その話は父や大叔母から聞いていた。
しかし大塩平八郎は知らない。
確か高校の時に日本史で出て来たかも知れない。

ミカンを送ってくれた親族の言うには、
その大塩平八郎はうちの家系の者で
生まれた時に大塩家に里子に出されて大塩姓になったのだとか、
反乱だったか謀反だったか、
今で言うクーデターみたいな事をして捕えられ処刑されたが
実は処刑されたのは替え玉で本来の生家に逃げ延びて来たのを
仏壇の中に穴を掘って「仏さんのご飯」を装って養い匿ったとか、
徳島の親族の家は大塩家の非常に古い屋敷を買い取ったもので
仏間は壁一面全部そっくり仏壇になっており
先祖の位牌も成人の腕一本くらいの大きなものだったので
仏壇の中に人間一人くらいは隠れる事が出来たとか、
名前を削り取られた墓石が残っているとか、そのような話である。
父親が30代で南方で戦死してあのでかい古屋敷の正体も
自分のルーツも詳しく聞けなかったと。

ググってみたら大塩平八郎の乱は1837年である。
そんな178年も前の大昔の話をされてもなぁ。

話は続く。
第二次大戦中には上手く兵役逃れする人が結構いたのに
うちではむしろ「お国のため」とバカ正直に出征して
戦死した者が大半であり、電話で話している人の父親も
フィリピンで戦死したと知らせが来たには来たが
遺品も何も無くて、昔現地まで行って来たとも話している。

どうも電話だけで話していると
話している先方も誰が誰やらややこしいらしい。
20年くらい前に北海道から大叔母達の誰彼に訪ねて来られても
顔と名前だけでは誰が誰やらわからなかったと言う。
ところが、私の方では
名前を聞いただけで誰が誰の何番目の子で孫でとすぐわかる。
手元に父が生前作った一族の家系図があるからだ。
父とその従弟や大叔母達が親族の改製原戸籍を取り寄せて照合し
文政元年まで遡って調べ、作成したらしい。
途中で父が脳梗塞で倒れたために、最近の親族の情報が更新されず
20年前のまま止まっているが、遡るなら文政元年まで遡れる。
再婚や養子も書かれている。

で、文政元年とは西暦だと何年なのだ???

ググって調べた。
文政元年は西暦1818年。
197年前か。
大塩平八郎の乱は1837年か。
文政元年(1818)生れのご先祖が19歳の時に起こった事件か。

ミカンを送ってくれた親族の話はその頃の大昔の事らしい。
日本史に詳しくないと話に付いて行けない。
先方は自分の父親が若くして戦死したために
ルーツを知らされていない事が
晩年を迎え後期高齢者となった今心残りであり、
ある程度は知っていた筈の私の父も昨年亡くなって、
とうとう聞く事が出来なかった、無念だとしきりに言う。

ここで私が自分のキリスト教的価値観を押し付けて

 「虚しい系図に心を奪われてはなりません」(テモテⅠ1;4)

などとパウロみたいな事を言っても仕方ない。
自分のルーツがわからないとか曖昧なままと言うのは
誰だって気持のよくないものだ。
それで手元にある家系図をコピーして送る事にした。

雨降りだからシュールな映画を見ようと思ったが、
自分の身辺の方がもっとシュールで映画どころでなくなったので、
全然全く関係ないけどこれから散髪に行って来る。

・・・・・

散髪終わって、
そういえば昼食を食べていなかった事を思い出した。
ここしばらく野菜と炭水化物ばかりで肉をずっと食べていない。
肉食べよう。



久しぶりに食べた。
肉厚で柔かい。


帰り道、生暖かい風が強まって霧雨が吹き付けて来た。
不快指数100%だって。
気温は20℃。

南国徳島は今日の最低気温27℃、
最高気温35℃で湿度50%だと。
夏は北海道の当地よりも徳島の方が快適だと思う。


これから台風の季節が来るんだなぁ。
今日はもう疲れたから映画はやめ。