ぱんくず日記

日々の記録と自己分析。

天才の力

2013-05-02 23:25:53 | 映画・DVD
珈琲店を出ると耳がキリキリするほど風が冷たかった。
昼間力仕事してくたびれたので自宅に歩いて帰るのはやめた。
じじ宅にてDVDを見た。


パゾリーニ『奇跡の丘』


私が5歳の時にテレビの洋画劇場で見た、自分が「キリスト」と最初に出会った映画だ。
この映画に見入っていた5歳の子供の心理を考える。


マタイ福音書を舞台とするこのキリスト像は映画の公開当初物議を醸したという。
この映画のキリストは、
キリストを取り上げた他の映画で前面に押し出すような慈愛、慈悲、赦し、柔和が無く、
とにかく怒っている。
終始律法学者やパリサイ派サドカイ派といった当時の宗教指導者らを言葉と言う剣で
滅多切りにしていく。
この映画の中のキリストは常に怒り、嘆き、義憤に燃え論じている。
福音書で読み取れる血の気多い弟子達がこの映画では大人し過ぎるほどだ。
しかしじじ宅のテレビ画面が大きいせいか、
この無愛想なキリストはPCの小さい画面で見るよりもずっと
喜怒哀楽をはっきり表わしているのが分かる。
生き生きと怒り、涙を流し、くすっと笑い、慈しみの表情を表わす。
作って絵に描いたような如何にも優しげな演技する救世主ではなく、
ごく自然な若者の表情。
そして取り巻く大勢の群衆が一人一人、顔の整った芸能人がいない。
本当に今も何処かの国の難民キャンプの何処かにでもいそうな生の人間達で、
映画と言うよりもドキュメンタリーのような実像と錯覚するほど、
人々が生き生きとして美しい。
群集が本物に見えると真ん中にいるキリストまでも本物に見えてくる。
天才パゾリーニの力はこのようにして働いている。


そういえば何年か前に、
まだこの地元にいらしたイタリア人司祭の方とイタリア映画の話をした事があった。
司祭は言った。
「彼は天才だった。
 天才で、孤独で、不幸だっだ。」
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ドキュメンタリー見る

2013-05-01 22:23:17 | 映画・DVD
じじ宅にて洗濯物を干し、DVDを見る。
ドキュメンタリー映画である。
ニコラウス・ゲイハルター『プリピャチ 放射能警戒区域に住む人びと』
ひどすぎる現実。
この街と同様かこれ以上にひどい中で我々も生きるしかないのだと思う。
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連休なので映画

2013-04-28 21:51:51 | 映画・DVD
連休なので映画見る。
フェリーニ『そして船は行く』。
フェリーニの映画の中で一番気に入っている。
何度見たか分からん。


(追記 23:51)
フェリーニ『そして船は行く』おわた。
あんまりよかったからもう一回見る。(´-`)


(追記 4/29 1:47)
フェリーニ『そして船は行く』2回目おわた。
何かもう、
この愛すべき珍人奇人変人狂人達が好き過ぎて酔っ払った。(´▽`)
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『サテリコン』見る

2013-04-22 21:43:13 | 映画・DVD
寒くてたまらんのでフェリーニ『サテリコン』見ながらストレッチと筋トレ。
足を使わないメニューを組み合わせるのはなかなか難しい。
『サテリコン』は何度繰り返して見たかわからんほどお気に入りの映画である。
映画館に何度も通い詰めた。懐)
何と言うかこの訳のわからんものがどばぁーっと氾濫するのが楽しくてたまらん。♪
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週末映画三昧

2013-04-21 17:18:29 | 映画・DVD
今日は昼から吹雪とか積雪とか、予報で外出は午前のうちにしといた方がいいって。
カレーの材料買いにいかねばならんの。


朝っぱらから映画。
アニエスカ・ホランド『太陽と月に背いて』天才ランボーと
絵に描いたような徹底的DQNヴェルレーヌのなめくじ男っぷりが面白い。


ホットケーキ焼き始めつつ<
ジャン=ジャック・アノー『薔薇の名前』。
フランシスコ会と教皇庁との「清貧」に関する論争シーン。


フランシスコ会側の主張。
「聖職者と教会は土地財産を放棄し農民に分配すべき」。
「キリストが身に着けていた衣服は主の所有物か否か?」


教皇庁側の主張。
「教会の財産は異教徒との戦争に欠かせない戦費の財源であり、
 これが無いと神の栄光と力を十分に示せなくなる。」
「キリストが清貧であったかどうかより教会が清貧であるかどうかが大事だ。」


二者の主張は興味深い。
キリスト教会が世の中を牛耳っていた中世暗黒時代を舞台にした、
映画の中の対話であるが、今の時代に通じる。
同じ考えを持って異教徒を排除したがるキリスト教徒は教派を問わず何処にでも、
今の時代に大勢いる。


次、フェリーニ『サテリコン』見る・・・つもりだったが
ジャン=ジャック・アノー『薔薇の名前』の監督の裏話が面白くてそのまま同じDVD。
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週末映画三昧

2013-04-21 01:56:41 | 映画・DVD
週末だ。
本日無事と認定された脳みそが強制終了かかるまで映画三昧。


ロッセリーニ『無防備都市』。
主人公の司祭が言っている。
「主は(この辛い生活を)見ておられるのかと皆が言う。
 だが我々は主を非難できようか?
 教えの通り生きているか?
 自分勝手な事をしていながら何かあるとすぐ天を恨むのが人間なのだ。」


・・・(´・ω・)シミジミ…


フィリップ・アゴスティーニ『カルメル会修道女の対話』。
『天上桟敷の人々』のジャン・ルイ・バローが端役で出ている。


・・・何と半分見たところでDVDプレイヤーが途中で不具合起こして中止。
PCなら大丈夫なんだけどな。


ロッセリーニ『神の道化師フランチェスコ』。
フランチェスコとその仲間達は足の爪先で頭を掻くように不自然で歪で
陽気な狂気に満ち満ちている。


フランチェスコが森で癩病に罹った人と出会い、友と呼び抱擁して別れるシーン。
最終章でそれぞれが自分の進むべき宣教の地を決めるのにぐるぐる回って
眩暈を起こして倒れた時に頭の向いた方角に進む事になる。
各自自分の進む道を決めるが、高齢の弟子一人だけがいつまでも決まらない。
フランチェスコは一緒に倒れてやり、共に道を行く事にするシーン。
個人的に、これら二つのシーンが好きだ。


さて、そろそろ眠くなってきた。。
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朝から映画

2013-04-18 06:11:01 | 映画・DVD
昨夜あんまり早く、夕方のうちに就寝したので午前2時にしゃっきり覚醒してしまった。
しばらく二度寝して浅い睡眠で変な夢を見たりしたが、4:30過ぎから起き出して朝食、
それからDVDを1本見た。
ルネ・クレマン『禁じられた遊び』。
雨が降っている。
朝っぱらからもの悲しく陰鬱。
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今日も映画

2013-04-14 23:21:43 | 映画・DVD
朝起きて足の湿布を貼り替えて、朝食。


6本目セルゲイ・パラジャーノフ『スラム砦の伝説』。
グルジアの音楽といい、色彩といい、パラジャーノフの映像は私にとって宝箱のようだ。
旧ソ連で投獄され、生涯でほんの数本しか映画を撮れなかった。
このほんの数本が私にとっては貴重で大事なものだ。
パラジャーノフの映画を初めて観たのは1980年代の終わり、
札幌市内の今なきJABB70ホールで「パラジャーノフ祭」というのをやっていた時だった。
どんなもんだかと思って『ざくろの色』の最終日に見て取り憑かれた。
その後『アシク・ケリブ』で完全に酔っ払い、その後『スラム砦の伝説』も
毎日観に通い、上映期間が終わるまでは毎日観に通い続けた。
魂抜かれたんだな。笑)
当時VHSは出ていなかったし、何年も経ってBSで連続放送されると聞いて
教会の寮に深夜泊り込み、VHSに3本とも録画した。
この時のVHSは繰り返し再生して随分傷んでしまったが今もまだ持っている。
DVDで永らく保存出来るのは、この点だけはいい時代だと思う。


7本目フェデリコ・フェリーニ『フェリーニのローマ』。
フェリーニの描く第二次大戦真っ只中のローマに登場する『娼館』。
娼婦達はしょぼくれてうな垂れる大勢の男性客達を大声で怒鳴りつける。
「何をぐずぐずしてるんだい意気地なしめ」
「やりたくないのかい情けないね」
「根性のある男はいないの?私と楽しもうって度胸はないの?」
プロレスでもやるのかね。笑)
どう見ても娼婦ではなく格闘技家にしか見えないよ。
怖いし、しかも強そう。
何が面白いって娼館の登場した次に教会ファッションショーが始まる。
修道女の被り物に「純潔の鳩」という巨大な羽つけたり
司祭達の聖衣にも「遊び心を」って赤い服着た司祭達がローラースケートで出て来るし、
教皇の着る衣装なんてメタリック製やらパチ屋みたいな電飾ピカピカやら、
お茶目なんだか猟奇的なんだかよくわからんけどとにかく妙ちきりんで面白い。


まだ続けて見たいところであったが昨日じじの病床を見舞わなかったので
中止して、出かけた。
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今週末も映画三昧

2013-04-13 23:58:04 | 映画・DVD
土曜の朝食激辛カレー完食。
仕事休みであるが寒くてたまらんから激辛カレー。
捻った足はまだ痛むし先週に引き続き今週末もDVD三昧とした。
先週は買ったまま放置して見ていなかった映画ばかりだったが、
結局10本のうち8.5本しか見れなかった。
今回は気に入って何度も繰り返し見る映画14本なので途中二度三度見直したりして
案外進まんかも。


1本目五社英雄『鬼龍院花子の生涯』。
好きだなぁこの映画。
鬼政の親分と松江の今生の別れのシーンは何度見ても泣く。


2本目ミロス・フォアマン『アマデウス』。
ちと休憩して洗濯物を干し、食器を洗う。


食器を洗い洗濯物を干した後うっかり睡沈した。
起きて再びDVDを見る。


3本目黒澤明『白痴』。
黒澤の中では駄作とも失敗作とも言われるこの映画には
1951年当時の札幌市内の様子が写っている。
札幌駅はまだ今の場所になく北大のポプラ並木も当時は健在であり、
路面電車と馬橇が行き交っている。
舞台として写っているのは主人公演じる森雅之の生家の実物、有島武郎邸。
現在の北12西2か3に存在していた。
近年老朽化し解体された後、南区の芸術の森美術館の敷地内に復元されている。
有島はこの映画に写っている階段脇の物置に深夜むずかる2歳の森雅之を閉じ込めた、
ある夜の出来事を罪悪感を小作品に書いている。
その閉じ込められて泣いていた小さい子供が俳優となって
その屋敷の中で主人公を演じているのは不思議な気がする。
いびつで不完全で興味深い。
黒澤映画の中で唯一何度も見直した映画。


4本目セルゲイ・パラジャーノフ『ざくろの色』。
見るためでなく眺めるための映像。
でも眺めるというよりも、見入っていた。


5本目セルゲイ・パラジャーノフ『アシク・ケリブ』。
何故だろう…何度見ても見飽きない。


続けて6本目見ようと思ったが、
捻挫した左足がバンバンに腫れてきたので就寝する。
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白黒映画は面白い

2013-04-08 23:10:19 | 映画・DVD
帰宅して残りのDVD見た。
これで10本目ヒッチコック『私は告白する』これもすんごい面白かった。
映画が白黒だった時代の映画って何でこんな面白いのだ。
最初から最後まで釘付けで見終わった。
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「希望」とは何か

2013-04-07 23:26:21 | 映画・DVD
昨夜『マザー・テレサ』を見終えた後、
DVD4本め『タイタニック』を見てから就寝した。
いい加減午前2:30過ぎていた。
雨の降りは景気よく降っていたが、見ると白っぽい粒が宙を舞っていた。
途中から一時雪に変わったのかも知れない。


夜更かしした割に7:30には起きて、
朝食と共に残り6本の映画DVDを、天候が回復するまでに全部見るつもりだったが
結局2日で映画10本は無理だった。


5本目ジョン・マッデン『コレリ大尉のマンドリン』これよかった。
6本目井口奈己『人のセックスを笑うな』長くて退屈だった。
7本目ヒッチコック『白い恐怖』すんごく面白かった。


疲れたので夕方から4時間睡沈。
夜19:30過ぎから起きて次のDVDを見始めた。


8本目『屋根の上のバイオリン弾き』退屈過ぎて見始めより30分で中止。
物語の途中で脳天気に英語の歌を歌われるとイラっとする。


9本目ピーター・カソヴィッツ『聖なる嘘つき』を見た。
これも数年前私が買って自分では見ずに珈琲店の奥さんに貸したが
奥さんからは絶賛されたものだったのにまだ見ていなかった。
なるほどこれは必見だ。
人に勧めたい。
原作者は実際に強制収容所から生還した人だと説明書きがされている。
「希望」とは何か、考えさせられた。


希望とは、何だろう?
自分は今何を希望として日々生きているだろう?
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主を捜す

2013-04-06 20:56:47 | 映画・DVD
嵐が来るというので今日は朝の晴れているうちに掃除と換気を済ませ、
買ったまま見ずに何年も放置したままのDVD10本をを片っ端から見る。
と言ってもまだ3本目。


1本目北野武『座頭市』
2本目蜷川幸雄『嗤う伊右エ門』
3本目ファブリッツィオ・コスタ『マザー・テレサ』


私は数年前にこの映画のDVDを買って、
自分で見る前に行きつけの珈琲店の奥さんに貸したのだった。
キリスト教とは無関係な奥さんからは手厳しく辛辣な感想が帰って来た。


「何だか綺麗事の映画だね。
 実際はもっと過酷な泥臭い現実があった筈。
 映画みたいなお綺麗事ではなかったんじゃないの。
 苦労して業績挙げて世を去ってから都合よく美化されて、
 組織の宣伝広告に利用されてるように思える。」


私はまだ自分では見ていなかったのでそうですかとしか言いようが無かった。
何年も経ってやっと今日見たのである。
確かに奥さんの言ったとおり、画面は色彩豊かであまり現実感が無い。
正直、偉人伝、美談としての作為的な演出に辟易しながら見た。
奥さんが言いたかった意味は分かる。
どうしても綺麗事の部分だけを貼り合わせた作りものっぽい感じがするのだ。
おそらく演出であろう。
しかし半分ぼさっと上の空で見ていても
板に開いた小さい穴から光が差し込むように鋭く入って来た二つのシーンがある。


一つめのシーン。
カルカッタの駅のホームでマザー・テレサが行き倒れの若者と遭遇する。
瀕死の人の口から出た言葉。


「わたしは渇く」


キリスト教の信仰者なら誰でもこの言葉にどきりとする筈だ。
十字架の上で苦しみ息を引き取る直前のイエス・キリストの言葉だからだ。
マザー・テレサがこの瀕死の人の中に主を見ている。
一人の修道女が十字架の上で苦しむキリストと至近距離で遭遇した瞬間だった。


二つめのシーン。
砂地に横たわる瀕死の老人とマザー・テレサとの会話。


「誰かを捜しているのかね?」


「そうです。」


「誰を?」


「(私の)主です。」


「仕えているのか?」


「ええ。主のしもべです。」


「あなたの仕事に主は喜んでいるか?」


「分かりません。」


「なぜ主に会いたい?」


「主がいないと空しいからです。」


「安心するがいい。
 良い雇い主は決して忘れない、彼のために働く者を。」


この言葉は真実である。
そしてこれは信仰者の言葉だ。
この老人が何の宗教の信者かは分からないが、
宗教、教派問わず信仰者が生きる上で信仰とはこのようなものだと私は思う。
おそらく過酷な現実の中で迷い苦悩する一人の修道女に、主なる神が
砂地に横たわる瀕死の老人の口を通して励ましと祝福を与えられた瞬間。
マザー・テレサは苦しむ人々の中に主イエス・キリストを捜していた。


日々の生活の中で遭遇する様々な局面で振り回されたり行き詰ったり試行錯誤する時、
自分が今、主と一緒に歩いていると思う時と、主を捜していると思う時とがある。
その事について少し考えた。
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『アシュラ』アニメ化

2012-05-15 23:47:35 | 映画・DVD
何とあの名作中の名作が!?
今さっきツイッターで知った。


『アシュラ』2012年9月29日公開決定 
各国映画祭からオファー相次ぐ大作アニメ
http://animeanime.jp/article/2012/05/15/10170.html


『アシュラ』公式サイト
http://www.toei-anim.co.jp/movie/2012_asura_movie/


このアニメ、早く見たい。
原作は1970年のジョージ秋山の『アシュラ』である。
このブログでも記事に取り上げた事のある、私にとって特別なものだ。
http://blog.goo.ne.jp/t-i801025/e/60a71e1a06f9cac1e0207374c992b44a


ジョージ秋山の『アシュラ』は長い間絶版であったが6年前に単行本として復刊した。
(ジョージ秋山著『アシュラ』幻冬舎文庫 平成18年)
読者の皆様には是非『アシュラ』の原作をご一読頂きたい。


単行本の巻末解説は作家の島田雅彦さんで私と同年であるが、
やはり1970年当時突然連載が中断して続きを読めなくなった事について触れている。
私も当時同級生の家に遊びに行って友達の兄ちゃんの『週刊少年マガジン』を
読ませて貰っていたのであった。
話がぷつりと中断して何時になったら続きが読めるのかと思っていた。
PTAや教育関係者からのバッシングに遭って連載打ち切りになった事を知ったのは
ずっと後になってからだった。


脳みそに蛆虫の涌いた如き1970年当時の教員関係者やPTAによって
有害図書のレッテル貼られ連載を打ち切られ、
そのまま葬り去られ忘れられたかも知れなかった作品が
42年経った今日の目を見る、それだけでも凄い事だ。


感慨無量だ。
復刊しただけでも凄かったのにアニメ化とは。
どんな作品になるのかな。
楽しみだ。
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100000年後の安全

2012-01-26 21:57:56 | 映画・DVD
昨夜DVD『100000年後の安全』を見た。
http://www.uplink.co.jp/100000/


2009年に作られたフィンランドのドキュメンタリーである。
オンカロ。
高レベル放射性廃棄物を地中深く埋めて、一定量以上溜まったら封印する。
100000年後に地上がどんな状態であっても
決して掘り起こさないためにはどうするか、
未来の住人に放射能が危険である事をどう伝えるか。



映画『100,000年後の安全』


映画『100,000年後の安全』


映画『100,000年後の安全』


映画『100,000年後の安全』


映画『100,000年後の安全』


映画『100,000年後の安全』


映画『100,000年後の安全』


映画『100,000年後の安全』


このドキュメンタリーが作られた2年後に私達の国で大震災が起こり、
原発が放射能漏れ事故を起こした。


2009年のこの映像の中の人々は
遠い未来に、未来の住人の手でオンカロの封印が解かれる事を恐れ、
高レベルの放射能が漏れ出す可能性に危機感を持って論じている。
漏れ出した時、一体どんな状況が起こるか誰も予測し得なかった。


たった2年前の映像であるが、遠い昔の映画のような気がする。
登場するフィンランドの有識者達が想像し得なかった放射能漏汚染の真っ只中に
今私達日本人はいて、色も匂いも無い放射能に晒されながら生活している。


この映像を見ていると、
登場する人々が「危険!近寄るな」と伝えようとする100000年後の地球の住人の一人に
自分がなった気がする。
封印を破られ、放射能が漏れ出したオンカロに国ごとすっぽり嵌まり込んだも同然、
それが今の私達の置かれている状況であり、逃れようの無い現実である事を
否応なしに突きつけられる。


100000年後の安全?
僅か2年後に別の場所で既に漏れ出してしまったのに。
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映画『薔薇の名前』の中の論争

2009-11-22 02:09:00 | 映画・DVD
先週引っ張り出して見た
古い映画『薔薇の名前』に登場する論争について
ちょっと考えてみる。


論争1.キリストは笑ったか笑わなかったか。


「修道士に笑いは禁物!」


「聖フランシスコは笑いを認めておられた。」


「笑いは悪魔の風。
 笑いは人の顔を歪め、猿のようにしてしまう。」


「猿は笑わない。
 笑うのは人間だけだ。」


「キリストは決して、笑わなかった。
 キリストが笑ったという記録は無い。」


「笑わなかったという記録も無い。」




論争2.キリストが着ていた服は、彼の財産か、財産でなかったか。


「問題はキリストが貧しかったかではなく、
 教会は貧しくあるべきか、である。
 ・・・・・
 福音書にキリストは財布を所持したとある。」


「詭弁だ!
 主は金銀を持つなと七回は言われている。」



映画館で見た当時、
私はまだ受洗もしておらず
聖書も必修科目のレポート提出に使う以外には
殆どまともに読んだ事もなかったが、
迷走する船のような議論を、
当時まだキリスト者でなかった私は興味深いと思った。


20年経って再びこの映画を引っ張り出して見て、
やはり私は
この映画の論争の成り行きに目を引かれる。


人間が聖書を読む時の視点を定める基準が
如何に自己都合に支配され、
如何に我欲に隷属してしまうものか。


考えてみる。
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