「顔洗って出直して来いっ」
大昔、
井上家のひいじいさんが
ひいばあさんを嫁にくれと挨拶に行った時に
相手の親族から浴びせられた言葉。
井上のひいじいさんと言う人は
今でいう格闘家崩れとか
相撲取り崩れとか
何をして食べていたのかよく知らない。
一方、
ひいばあさんという人は
歴史ものに登場するハチスカゴロクという武将の家の
侍大将だか家老だかの家の
いわゆるオジョウだったらしい。
明治維新以後の侍大将だか家老だかが
どれほど立派なものか
100年後の子孫の立場からは
どんだけぇー?のくっだらねぇプライドで
笑っちゃうんだけど
とにかくお嬢様だったらしい。
そのお嬢様なひいばあさんと
何やって食ってたかもわからないひいじさんが恋仲になって
ひいじいさんが
ひいばあさんの実家に挨拶に行った。
家人は玄関口でひいじいさんに言った。
「この河原乞食。
顔洗って出直して来いっ」
そしたら
ひいじさんとひいばあさんは
二人で屯田開拓民に混じって
徳島から当時開拓途上だった北海道の天塩まで
逃走した。
つまり駆け落ち。
えっと、
うちのじじが今77歳でしょ、
じじの父親が確か22歳の時にじじが生まれてるけど
じじの父親が第三子として生まれるまでに数年間。
第一子は死んだと聞くし
第二子は徳島に送ったと聞いた。
その期間は短くて5年。
77+22+5=104
ひいじいさんとひいばあさんは
南国徳島から未開拓の北海道天塩で
氷点下30℃くらいの厳寒と飢えと熊と戦って
極貧の生活を生き延びた。
100年前の北海道天塩はまだ地球温暖化してないし
今の我々なら
きっと生き延びられない寒さだったであろう。
しかし終生仲良くオシドリ夫婦だったと聞く。
その後、
じいさんはうちのじじが2歳の時に離婚、
じじは熟年離婚、
私は独身で。
お粗末な子孫ですみませんねご先祖。
大昔、
井上家のひいじいさんが
ひいばあさんを嫁にくれと挨拶に行った時に
相手の親族から浴びせられた言葉。
井上のひいじいさんと言う人は
今でいう格闘家崩れとか
相撲取り崩れとか
何をして食べていたのかよく知らない。
一方、
ひいばあさんという人は
歴史ものに登場するハチスカゴロクという武将の家の
侍大将だか家老だかの家の
いわゆるオジョウだったらしい。
明治維新以後の侍大将だか家老だかが
どれほど立派なものか
100年後の子孫の立場からは
どんだけぇー?のくっだらねぇプライドで
笑っちゃうんだけど
とにかくお嬢様だったらしい。
そのお嬢様なひいばあさんと
何やって食ってたかもわからないひいじさんが恋仲になって
ひいじいさんが
ひいばあさんの実家に挨拶に行った。
家人は玄関口でひいじいさんに言った。
「この河原乞食。
顔洗って出直して来いっ」
そしたら
ひいじさんとひいばあさんは
二人で屯田開拓民に混じって
徳島から当時開拓途上だった北海道の天塩まで
逃走した。
つまり駆け落ち。
えっと、
うちのじじが今77歳でしょ、
じじの父親が確か22歳の時にじじが生まれてるけど
じじの父親が第三子として生まれるまでに数年間。
第一子は死んだと聞くし
第二子は徳島に送ったと聞いた。
その期間は短くて5年。
77+22+5=104
ひいじいさんとひいばあさんは
南国徳島から未開拓の北海道天塩で
氷点下30℃くらいの厳寒と飢えと熊と戦って
極貧の生活を生き延びた。
100年前の北海道天塩はまだ地球温暖化してないし
今の我々なら
きっと生き延びられない寒さだったであろう。
しかし終生仲良くオシドリ夫婦だったと聞く。
その後、
じいさんはうちのじじが2歳の時に離婚、
じじは熟年離婚、
私は独身で。
お粗末な子孫ですみませんねご先祖。