昨夜、結局言葉が見つからずぐずぐずして夜が明けてしまった。
寝不足にて朝から引き籠って寝ていた。
いい加減歯科受診の予約ぎりぎりの16:00直前に手書きで一筆箋に書き送った。
それだけでは自分の気が済まないので歯科の帰りに花屋に花を頼んだ。
他に何が出来るだろう。
何も出来る事なんか無いのだ力になれるような事など何も。
慰めすら空々しい。
・・・・・
歯科に来た。
前回抗生物質を変更したが全く腫れが引かない。
患部に咀嚼時の負荷がかからないよう安静を保つため歯の表面を削って
噛み合わせを調節し、右に加重するように変えている。
元々数年前に右の大臼歯を抜いて以来どうしても左側の歯でものを噛む癖がついて
その結果左の大臼歯が過重負荷のため根がやられて歯根膜炎にまでなった。
化膿して歯茎が膨れ上がり排膿できずにいる。
抗生物質も効かず歯茎がボコリと腫れている。
噛み合わせを矯正してから左の腸骨付近に強い痛みを感じるようになった。
歩く時も股関節の左が渋い感触で、歩行時に左下肢が上り難く踏み出すと
腸骨付近の筋肉を引っ張られるような痛みが生じる。
歯の噛み合わせは全身に影響すると聞いたが、
これも急に噛み合わせを変えたためだろうかと主治医に聞いてみたら
そういう研究をしている学者もいるがエビデンスはなく、
私の場合は二度の椎間板手術歴があるので
むしろ整形外科方面が原因の可能性ありという事だ。
もっともである。
抗生物質はもう1週間継続する事になった。
左の顎のリンパ付近に鈍い痛みも出て来ているからだ。
今のところ発熱はない。
この歯茎の腫れは何をやっても引かないような気がする。
腫れが引かないと抜歯はして貰えないのかな。
それも聞いてみた。
腫れの具合見て、無難な時期に抜く事になりそうだ。
抜いたら左右とも均等に大臼歯欠損の状態になるのでバランスはよくなるかな。(愚
無くなったらさぞすっきりするだろうこの腐った歯。
歯科医院を出たら西の空が火事のように赤かった。
帰宅してOTTAVA開いたら
「サウンドインターナショナル、サウンドは音、
インターナショナルは国際、
音・国際、おとこくさい」
とか、お話があんまりコテコテで吹いた。
三連休最終日だから、当初予定していた映画DVD鑑賞を強行した。
昔テレビの洋画劇場で見てやたら怖かったクレイトンの『回転』と、
ヴィスコンティの『ベニスに死す』を見た。
『地獄に落ちた勇者ども』はまた今度に。
クレイトンの『回転』、凄く面白かった。
お薦めであるよ。
白黒映像の美しさもあり。
そもそも原作からして面白いし。
ヴィスコンティの『ベニスに死す』は全編マーラーの音楽が流れており、それが睡魔を呼ぶ。
耳から睡魔が入って来て4、5回睡沈してはっと我に返る事を繰り返した。
心地よい眠りを呼ぶのだこの映画に使われているマーラーの楽曲は。
一面光る海と砂浜と水平線の上の赤い太陽と空の映像に親近感があって
ぼーっと見ていると音楽の効果もあって眠くなる。
30年くらい前に映画館で見た時は眠らずタヅィオという美少年に「美」を感じて見入った。
今は、若々しく血流の活発な健康な皮膚や均整の取れた骨格や
バランスの取れた眼鼻口の配置を見ても美とも何とも思わない。
それだけ今の時代は美容形成でいじった小奇麗な顔を日常見慣れているからかも知れない。
若い人が見た目健康的で美しいのは当たり前だから美女や美少年見てもつまらない。
それよりもダーク・ボガード演じる音楽家の人物像や
映像の中のヴェネツィアの街並みから匂って来るような水辺の町の生臭さや
人々の描き方が面白くて惹きつけられた。
三連休はあっという間に終わってしまった。
明日からまた仕事仕事。