ぱんくず日記

日々の記録と自己分析。

満月の夜

2012-09-30 09:28:24 | Weblog
戦いである。


夕食後、テレビを見て笑った後じじを寝かせてカバー型紙オムツが切れたのを
買いに行き、かれこれ就寝から2時間経過したところで声をかけて起こした。
オムツを替えようとするとじじの眼が据わっており、別人になっていた。


「お前の顔が気に入らない!」


興奮し、殴りかかって来た。
尿を垂らしながら暴れ攻撃して来る。
私を殴ろうとしても掴みかかってもこちらが避けるので鉄拳は命中しない。
そのためじじはますます逆上し、脱いだモモヒキや尿取りパットをぶつけて来る。
何で殴るのか聞くと
「お前のその顔が気に入らない」
「お前が殴るのが気に食わない」
と繰り返し言いながらなおも殴って来る。
私を殴ろうとしながら動く毎に放尿。
人に手を上げ危害を加えながら、じじの中では暴力を振るっているのは
自分ではなく目の前にいる私という図式に置き換わっている。
その手を出して殴っているのは私ではなく自分ではないかと突っ込むと
更に興奮し「余計な事を言うな!」と叫んで暴れる。
突っ込まれて都合悪くなると殴る。
元々じじは昔からそのような人物である。
しかしそこら中尿まみれだ。


これは認知症モードではない。
自力でトイレに行けない現実に直面した苛立ちをじじは介助者にぶつける。
これまでにじじは教会でも自宅でもヘルパー達に対し、
同様の八つ当たりをし続けてきた。
私がいる場合はヘルパーと違って身勝手な要求も八つ当たりも通用しない。
逆に突っ込まれて追い詰められるので反論出来ないじじは暴力に頼る。
そして暴力を振るう権利を父親である自分は持っているという自意識がじじにはある。
激昂し理不尽な事を言ったりしたりしても、逆らわず機嫌を取って
黙って殴られてくれる人がいないとじじは自尊心を維持出来ない。


足腰立たず糞尿を垂れ流して面白くないのはわかるが、
それで私を殴れば気が済むのかと聞けば「そうだ」と言う。
そうだ。
昔から物事思い通りにならない時は随分理不尽に殴られたものだ。
私を殴ろうと拳を振り回してまた尿失禁。
オムツを外してしまった状態で垂れ流し続ける。
自分が今どんな状態か見ろと言っても聞かず。


興奮して暴れ狂いながら、粗相を人のせいにするだけの悪知恵だけはちゃんと働く。
入院中に「看護師に手を縛られて放置された」とまことしやかに私に耳打ちしたのも
ショートステイの職員が夜中に部屋に忍び込む変態だというのも、
失禁の責任転嫁のために自分で作り上げた架空の物語である。
かつて辞めた年配のヘルパーが朝の内服を飲ませなかったと騒ぎになった時に、
お薬カレンダーのポケットに予備の薬を後で入れ、
さも朝薬を飲ませてくれなかったかのように偽装したのもじじ本人であり、
ヘルパーがちゃんとデイケアの昼用にセットして持たせた昼食後の薬を抜き取って
密かに別のリュックに隠したのも、全てじじの仕業であった事が後で判明した。
何をどうすれば相手が一番困るかをじじはよく理解している。


これまで何度もあった事だが、介助者を貶めるような作り話をする、
相手や場によって態度も言う事も180度違えて使い分けるなどは、
どう見ても認知症というよりは被害妄想に陥った精神疾患患者である。
これまでヘルパー達はよく忍耐して付き合ってくれたものだ。



じじは拳をぶんぶん振り回していたが、いつまでも私が殴られてくれないので
振り回すだけ振り回して疲れてきたらしい。
このままではまずい。
精神科主治医からは不穏時の頓服薬を処方されているが、今は使えない。
脳梗塞後の今の時点では脳梗塞の再発による意識障害の可能性も無い訳ではない。
安易に鎮静剤を使ってしまうと不穏の原因が脳外科領域の異変なのか
精神科領域の不穏なのか判断できなくなる。


そもそもこうして攻撃的に暴れ狂っている人に、幾ら老人だからと言って
プラアンプル入りの液薬をどうやって経口的に服用させるのだ。


私は黙って立ってじじのする事を見ていた。
逆上し暴れ続けるじじを観察しながら考えていた。
沈静目的で精神科の頓服を使うべきかどうか。
使うとしたらどのタイミングで飲ませるか。
結局30分も暴れた末じじの目つきが平常に戻った。
我に返って自分の惨状を見たじじは呆然となった。
私は改めて言った。


「今自分がどんな姿で何をしているか見てみなさい。」


じじは黙った。


じじが我に返ったので私は後片付けに取り掛かった。
通常は汚染寝具の交換中はじじを車椅子に乗せ別室で待機させるが、今回は
あえてじじの目の前で尿汚染した寝具や下着、汚れた紙オムツを片付けた。
垂れ流した物をいつもこうして片付ける相手に殴って八つ当たりするとは
理不尽だと思わないかと問うと、じじは無言。


オムツを替え、寝具を取替えて寝かせ、洗濯した物を干し、
午前0時過ぎに再び様子を見に行くと、じじは枕元に紙オムツ、モモヒキを脱ぎ捨て、
下半身裸で床に座っていた。
床に尿を吸ってずっしり膨らんだ尿取りバッドが投げ捨ててある。
シーツに便汚染あり。
今度は便か。
まあ、出ないよりは出たほうが良い。


じじを寝かしつけ、洗濯終わっていろいろ考える。
夜間不穏時の対応をどうするか服薬も含めて精神科主治医に相談した方がよさそうだ。


夜勤をやっていた当時、
満月の夜には何故か今回のじじのような不穏や夜間譫妄が多いので警戒した覚えがある。
そういえば今夜は十五夜であった。
空は曇って見えないが。


3:30過ぎ、様子を見に行くとじじがまた這い出してポータブル便器と格闘していた。
もう好きにさせておく事にした。


私は気絶したのか寝たのかよく覚えていないが、目が覚めたら7:50。
朝のヘルパーが8:00に交替に来る時刻ではないか。
それまでにじじの朝食を用意し昼食も作って置く筈だったのがまだ何もやっていない。
慌ててじじを起こそうとしたら、
じじは一晩ポータブル便器と格闘していたのであろう。
床に座り込み、転倒防止に重たく作ってあるポータブル便器を引き摺って
ベッドサイドに引き寄せ、自分が立ってそこに座ろうとしていた。
しかし腰が全く上がらないので立てもせず座れない。
じじは恨めしそうにこちらを睨んでいたが
私は構わずしなければならない食事の用意をした。


8:00。
ヘルパーが来たので別室に呼び、昨夜の不穏と今の状況を説明、
尿意や便意がある訳でもないのに自分でポータブル便器に座る事に固執している事の
経過説明をして、朝の介助に入って貰った。

鼻ちゅー

2012-09-29 12:35:18 | 日常
じじをデイケアに送り出した後、自宅の掃除をしに来たら
隣の猫がベランダで留守番してくれていた。
時間少しあるので開けてやると抜き足差し足で入って来た。
しばらく遊んでやらない間に貫禄ついたなぁ。
電池式で鳴き声を出し頭を振るスズメの模型を見せると
おっかなびっくり近寄って来て、丁重に挨拶した。笑)

近況について

2012-09-28 03:26:22 | Weblog
夕方、ケアマネと協議。
寝室のポータブル便器をじじが勝手にあちこち移動させ
立てないのに乗り移ろうとして危険なため移動した。
排便時の介助が更に困難になった。


じじに夕食を食べさせ就寝させた後は午前0時まで気絶していた。
オムツ交換を済ませた後、後デイケア2箇所とヘルパーへの申し送りを
それぞれの連絡ノートに書き終わった。


年寄りの在宅介護をやっていると体力的にしんどいが、
それで仕事を休むと精神的なダメージは大きい。
勤務に出ている時は仕事に集中するし、無駄に追い立てられて奔走したり
苦心して整えた事が根底から覆されて全部台無しになる徒労感と消耗感は、
少なくとも勤務中には無く、他愛なく笑う事もある。

カボチャ蒸かした

2012-09-26 19:27:26 | 
勤務先近くの商店のカボチャが素晴らしかったと
職場の先輩が言っていたので買ってみたら
こんな具合によく粉吹いて大変良いカボチャだった。
このように粉吹きにして、
じじの朝食のカボチャスープにする。
糖質制限中にて私は味見だけ。


スープもウマく出来た。
明日の朝、温める。

これ、スパカツ。

2012-09-25 11:06:00 | 
朝っぱらからシーツ交換と洗濯、通院同行、
その後に自分の定期通院で、結局朝食を食べそびれてしまった。
しかも私の通院先は診察待ちが長いので一度外に出て何科食べる事にした。
そういえば前にブログのお仲間が、
ご当地グルメの『スパカツ』がどんなのか興味あったらしい。
んじゃ、それにしよう。
かなりヘヴィな食べ物だけどな。
最近、体使って動く事多いからだろうか、
運動による消費熱量に対して食事による摂取熱量が追いつかない。


で、スパカツ。
どうという事は無い。
地元にしかない珍パスタ料理としては邪道中の邪道。
鉄板焼きしたスパゲッティに豚カツを乗せて上からミートソースをどばっとかける。
鉄板の上でぢゅーぢゅーばちばち、テーブルや衣服にはねる。
そして、このスパゲッティにはコシが全く無い。
ここの地元でまともなアルデンテのスパゲティを出すと
「“硬過ぎる”って客からクレームが来るんですよ」
と、以前よく食べに行っていたイタリア料理店のシェフが嘆いていた。
美味い店だったのに、そのシェフは当地を去った。
郷里で店を出したらしい。
鉄板焼きうどんケチャップ風味としか表現しようの無いこのスパゲッティを
我々地元民は子供の頃から「これがスパゲッティだ」と擦り込まれて育ったので、
芯のあるスパゲッティはウケなかったのだろうか。


頑張って全部食べたわ。
美味しいかどうかと言うと、どうだろう???
美味しいというよりも懐かしい、そしてこってりしたくどい味。


でも物心付いた時から高校時代までの、懐かしい味。

抑留期間本日まで

2012-09-25 10:19:00 | 日常
さっき保健所の前を通ったら迷った犬と猫達の広告が写真入りで掲示されていた。


黒に金茶混じりの雑種犬と黒い子猫2匹。
写真かわいいなぁ。
自宅に殆どいない私に動物は飼えないからなあ。


犬は人馴れしているらしい。
海岸で捕獲され、首輪が無いのは飼い主に捨てられたのか。


捨て猫は黒猫が多いんだろうか。
シアトルのシェルターでも引き取り手が見つからないのは黒猫が多いと
しおちゃんの飼い主がいつか動画で言っていた。
どうして敬遠されるのかな。
個体差もあるとは思うけど、黒猫は温厚で人懐こい性質だと聞く。


「抑留期間は9/25まで。」


9/25までって、今日が9月25日ではないか。
保健所に収容されているのも本日までか。
せつないなぁ。
今日中に引き取り手が現れなければ。



そうか。
殺処分なのか。。。(T T)

開花中継

2012-09-22 15:02:01 | Weblog
そろそろ開きそうな予感。(2012.09.20 08:20:00)

                




おっ!(2012.09.22 06:07:00)






花弁がほぐれてきた。(2012.09.22 08:18:00)







開花した。(2012.09.22 10:07:00)






完全に開ききって花弁が反り返る。(2012.09.22 15:02:00)

                 




後ろ側からの姿もまためでたし。(2012.09.22 15:02:01)

                 

開花中継

2012-09-20 23:06:10 | Weblog
昨日の午後、花弁が伸びてきた。(2012.9.19 15:15)

              




今朝、さらに延びてきた。(2012.9.20 8.20)

              




夕方、花弁がほぐれてきた。香りがする。(2012.9.20 17:13)

              




日没と共に開花。(2012.9.20 17:42)

              



完全に開いた。(2012.9.20 18:13)

              

青切りみかん

2012-09-20 15:44:00 | 
一年で、私がみかんを食べる事の出来る短い期間。
この酸っぱい濃い緑色のみかんが大好きだ。
香りがいい。
秋の初めの2週間くらいだけ出回る。
それが過ぎ去ったら甘ったるい砂糖水のようなべたべたした冬みかんばかりになる。
樹にブドウ糖でも注射するんだろうか、甘ったるく酸味の無い、
品種改造した柑橘類は苦手だ。
これらの青みかんでさえ、昔に比べれば酸っぱくなくて変に甘い。


この濃い緑色の皮をぷちっと剥くと、香りが立つのだ。


プチッ



ええ香りや。
大好きだ青みかんの皮。

とうきびアイスもなか

2012-09-20 14:12:00 | 
先日、
『ガリガリくんコーンポタージュ味』を味見させて頂いたら
懐かしいこれと比較してみたくなった。
バニラアイス度高くうっすらトウモロコシ風味。
小学生の時、好きだったなこれ。
まさかこんなに何十年も、今でも販売されているとは知らなかった。

介護用ベッド導入する

2012-09-19 14:11:28 | Weblog
じじ宅なう。
介護用ベッド来た。。。。


介護用品業者が設置してくれる。
私は後で掃除するのみ。


パーツごとバラバラに搬入する。
全部揃ったら組み立てて設置。


搬入を待機している間にテレビ点けてみたらば芸能人の泥沼離婚裁判の話。
何でこんなのが番組のトップ項目であるか???


謎だ。

鶏の胸肉をウマくする料理メモ

2012-09-19 13:39:24 | 
たまたまテレビで見かけた料理番組のメモ。


鶏ムネ肉を軟らかくパサパサにせずステーキにする手順。
1.鶏ムネ肉をフォークで片面30回ほどブスブス刺す。
2.黄金比。(肉の重さに対して水10%:塩1%:砂糖1%を揉み込む。)
3.肉の厚い部分を包丁の背で叩き厚さを均一にする。
4.フライパンは肉を乗せてから点火する。


鶏の胸肉は安くていいんだけど不味いからあまり使った事無かった。
やってみよう。

ガリガリくんコーンポタージュ味

2012-09-18 13:25:49 | 
本日の昼休みに頂いたガリガリくんコーンポタージュ味はウマかった。
職場の先輩が一個購入して大事に保管してあったのを
昼休みに皆に振舞って下さったのであった。
(しかし私が大半食べた。)


食べた感じではトウキビ度よりもコーンポタージュ度が高い。
甘味の強い凍ったコーンスープである。
結構甘い。
ウマかったであるよ。
甘いだけのアイスよりも私は好きだな。


応用編で枝豆味やジャガイモやカボチャのヴィシソワーズ味もありだと思う。


ところで、
ガリガリくんの棒には当たりとはずれがあるという。
知らなかった。
見た事無いし。
食べ終えたガリガリくんの棒に当たりが出るかもなど考えもせず、
この何十年間、
私はガリガリくんの棒をろくに見ないで捨ててきたのであった。
昼休みに皆と話して初めて知った。