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豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

家の熱容量(蓄熱量)とは…北斗市

2015-09-26 14:27:01 | ファース本部

家の断熱層の内側に存在する物体の全てが蓄熱し、このことを熱容量と呼んでいます。
家づくりの際には、柱や間柱、桁や梁など外側に断熱層を設けるのを外断熱工法と言います。
一般的なグラスウール断熱材などを充填する方法は、内断熱工法なのです。

温熱性能に拘る人達には、外断熱と内断熱のどちらが素晴らしいかとする論争があります。
いずれも一長一短があるのです。
外断熱は、構造躯体の外側に断熱材が取り付くため、柱や間柱での断点がなく、連続した断熱層を構成出来ます。その面では優れています。
内断熱は、約8倍の熱を伝える木材部分が熱橋になることが泣き所と言えます。

外断熱は圧倒的に熱容量が大きくなります。断熱層の内側の木材すべてと内装材までもが蓄熱材になるからです。内断熱は、構造的にも蓄熱部材が少なくなります。
外断熱は、施工は面倒ですが溜め込んだ熱容量が多いほど、外気温に影響され難くなります。
昼間の太陽熱を溜め込んで夜間でもその恩恵を受けることが可能です。

このように記述すると外断熱は良い事ばかりに聞こえますが、暖房や冷房を行っても快適な温度まで達するには相当な時間が掛かります。
私達のファースの家などは、5℃から23℃まで家屋内全体の気温を持ちあげるのに数日間の日にちを要します。
冷暖房機器の入り切りを頻繁に行うようなライフスタイルの家での外断熱は、不経済です。

熱容量とは、断熱層の内側にある物体の「比熱」(例えば水の比熱1.0、石の比重0.24)×「比重(例えば水の比重1.0、石の比重1.8)×「体積」×「温度」で特定されます。
これを私達の一般的な大きさのファースの家に置き換えると木材、石膏ボード、一般建材、比熱が変わる潜熱蓄熱材(写真)などで約9,000kcalを蓄熱します。これは部材1℃あたりの蓄熱量です。
室内を20℃にキープしたファースの家を19℃、1℃下がるに要する時間は、2.6時間です。

つまりは温めるまでに要する時間、冷やすまでの要する時間を省くために、ファースの家は、初夏の26℃の構造体温度をそのまま秋までキープします。
初冬の23℃を春までそのままキープするための断熱、気密性能を伴わせているからです。
平成8年には、日本初の窓からの日射熱だけ暖房熱の半分以上も貢献できることで「パネルの要らないソーラーハウス」が認定された時の基本概念でした。

今日も住宅110番の回答や問い合わせ対応と研究開発室の調査業務を行っておりました。
さて秋の雨には物悲しさを……しかし、大好きな温かい秋の料理が似合う季節です。

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