現在は樹脂スプレー発泡断熱の家づくりが年間数万棟も建造されているそうです。
この樹脂スプレー発泡断熱工法は、断熱専門家の方々から大バッシングを受けたものです。
最初に何かを行うと従前の既得権益が侵害されるため関係者は挙って反対します。
特にグラスウール断熱材で断熱基準を構築してきた学者の方々は烈火の如く大バッシングを始めました。
この樹脂スプレー発泡断熱工法が公的な認定を交付されるまでは5年の歳月を要しました。
グラスウールで断熱基準をつくってきた先生方には、可燃性のウレタンをスプレー発泡するなどは、危険この上ない工法とみるのも当然です。
云われるまでもなく、難燃性の確立や万一火炎が壁内に入った場合のファイヤーストッパーの開発などは最初に手掛けた事でした。
「これでもか」といわるくらいの対策を講じていたのでこの課題はクリアー出来ました。
ところが一番の指摘事項は、スプレー発泡断熱材の厚さ特定です。
断熱力は、断熱材の厚さをその熱伝導率で割り、その熱抵抗値の逆数がU値となります。
厚さの特定方法が絶対要件で現場発泡は、専用の針を刺して厚さを特定するのが常識です。
ところが針を刺したら断熱気密層には、孔があいて気密が取れないだろうとの指摘です。
樹脂は硬質ウレタンフォームでも多少の収縮があり、針の孔など瞬時に塞がります。
とにかく学術者の先生方に歯向かって勝てるモノではありません。
そこで開発したの「スプレート」(自分がつけた名前の専用厚さ特定ゲージ)です。
写真の左側に鋲がついており、右側に10㎜刻みに折り目がついております。
特定厚さで、折って使いますが、この特許技術が認定交付の大きな節目になりました。
出来た「#ファースの家」にスプレートは見えませんが、出来る過程の肝心な要素でもあります。
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