自分が確信を持って構築した家づくりの手法が時代とともに陳腐化する事もあります。
当然、新しい手法を見出し、その時点で最善の手法を提供しなければなりません。
特に家づくりの技術においては日進月歩で進化しつつあります。
日進月歩とは、少なくとも進歩している事を意味するのですが、後歩している場合も。
いわゆる最新のものの総てが最高のものとは言えなのです。
木材の収縮狂いを利用して木材を絡め、剛性をはかる技などは究極の匠の技能です。
茅葺屋根(写真)は、雨水を蓄え、夏はその水を蒸発させて家屋内の熱を放出、冬はその湿気を家屋内に放出して、住む人の身体から熱を奪わないようにしていたのです。
気密、断熱ではない手法で、住む人に快適性を与えていたのが日本の家屋でした。
家づくりは、自分の手法が最高だとの信念がなければ、人様に薦める訳に行きません。
多くの方々が既に行っている事を検証もせず、独り善がりは極めてリスキーなのです。
私達は、人さまの行動から学ぶことが重要です。
高名で偉い学者の先生は、学識経験と様々な研究で育んだ成果を提供してくれます。
それでも実際の現場では、造り手側の苦悩、住み手側の苦悩が浮き上がって来ます。
私達の真の師匠は、施主さまや大工さん、左官屋さん等の職人さんかも知れません。
つまりは、どんな人からも学べる事があると云う事のようです。
毎日必ず更新・社長携帯の一言ブログ
ファース本部オフシャルサイト毎日更新