【読まぬ夫、尊敬できない】 2006/06/10掲載
◆私も未熟だけど…他人と比べてしまう
31歳主婦。結婚して1年半になります。2歳年上の夫についての相談です。
夫は、おおらかで明るい性格ですが、価値観の違いから時々けんかをします。結婚するまで、相手が彼でいいのか、何度も迷いました。結局選んだのは自分なのですが、時々後悔することがあり、苦しいのです。
最も大きな問題は、いまだに夫を尊敬できないことです。新聞や本をあまり読まない、言葉をよく知らないという面があり、社会人として、周りからどう見られているのかと考えると、不安になるのです。友人たちのだんなさんは皆、夫より優れています。
私には見る目がなかったのでしょうか。夫には失礼ですが、私自身も未熟な面が多いから、それなりの人としか、縁がなかったのでしょうか。私はいつも自分の決断に自信が持てず、あとから間違った選択をしたと思ってしまいます。
今後、夫婦として、夫の嫌な所とどう向かい合っていったらよいのでしょうか。(茨城・H子)
■回答[回答者]出久根達郎(作家)
申しわけありませんが、あなたのご質問を読んで、思わず笑ってしまいました。
これは、のろけ、じゃありませんか? そうでないとしたら、あなたのわがままです。この世に、完全無欠な人間などおりません。あなたはご自分の短所をご存じない。だから人の短所ばかりが目につくのです。
価値観が合う夫婦なんて、存在しません。何もかも自分のコピーのような相手でしたら、おそらく結婚していないでしょう。
新聞や本を読む読まないが、人を測るものさしであるなら、ずいぶん小さなものさしです。読ませるように上手に勧めるのが、パートナーの役割です。
結婚生活は、自分の感覚やものさしだけで営めるものではありません。互いの価値観をいかに合致させるかが、結婚の課題です。だから面白くもあり楽しくもあり、そしてつらいのです。
あなたがいつも後悔するのは、あなたの持つ尺度が常にぶれるからです。夫のように、おおらかに考えてはいかがですか。
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私には「のろけ」とは感じられません。
夫婦の価値観が違うということは、先々のことを考えると、かなりの障害になるように思います。
結婚前にある程度の「相手の価値観」はわかると思いますが、全てがわかるとは思いません。
幸い、我が夫婦は似たような価値観を持っているようなので、助かっています。
似たような価値観というよりも、「相手の価値観が自分の価値観の許容限度の範囲内である」と言った方が正しいかと思います。
新聞や本を読む読まないを気にしている人にとって、それはとても重要なことなのです。
回答者の「新聞や本を読む読まないが、人を測るものさしであるなら、ずいぶん小さなものさしです。読ませるように上手に勧めるのが、パートナーの役割です」はアドバイスとしては正しいと思いますが、小さなものさしの相談者にとって適切なアドバイスなのかなー、と思いながら読んだ次第です。
◆私も未熟だけど…他人と比べてしまう
31歳主婦。結婚して1年半になります。2歳年上の夫についての相談です。
夫は、おおらかで明るい性格ですが、価値観の違いから時々けんかをします。結婚するまで、相手が彼でいいのか、何度も迷いました。結局選んだのは自分なのですが、時々後悔することがあり、苦しいのです。
最も大きな問題は、いまだに夫を尊敬できないことです。新聞や本をあまり読まない、言葉をよく知らないという面があり、社会人として、周りからどう見られているのかと考えると、不安になるのです。友人たちのだんなさんは皆、夫より優れています。
私には見る目がなかったのでしょうか。夫には失礼ですが、私自身も未熟な面が多いから、それなりの人としか、縁がなかったのでしょうか。私はいつも自分の決断に自信が持てず、あとから間違った選択をしたと思ってしまいます。
今後、夫婦として、夫の嫌な所とどう向かい合っていったらよいのでしょうか。(茨城・H子)
■回答[回答者]出久根達郎(作家)
申しわけありませんが、あなたのご質問を読んで、思わず笑ってしまいました。
これは、のろけ、じゃありませんか? そうでないとしたら、あなたのわがままです。この世に、完全無欠な人間などおりません。あなたはご自分の短所をご存じない。だから人の短所ばかりが目につくのです。
価値観が合う夫婦なんて、存在しません。何もかも自分のコピーのような相手でしたら、おそらく結婚していないでしょう。
新聞や本を読む読まないが、人を測るものさしであるなら、ずいぶん小さなものさしです。読ませるように上手に勧めるのが、パートナーの役割です。
結婚生活は、自分の感覚やものさしだけで営めるものではありません。互いの価値観をいかに合致させるかが、結婚の課題です。だから面白くもあり楽しくもあり、そしてつらいのです。
あなたがいつも後悔するのは、あなたの持つ尺度が常にぶれるからです。夫のように、おおらかに考えてはいかがですか。
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私には「のろけ」とは感じられません。
夫婦の価値観が違うということは、先々のことを考えると、かなりの障害になるように思います。
結婚前にある程度の「相手の価値観」はわかると思いますが、全てがわかるとは思いません。
幸い、我が夫婦は似たような価値観を持っているようなので、助かっています。
似たような価値観というよりも、「相手の価値観が自分の価値観の許容限度の範囲内である」と言った方が正しいかと思います。
新聞や本を読む読まないを気にしている人にとって、それはとても重要なことなのです。
回答者の「新聞や本を読む読まないが、人を測るものさしであるなら、ずいぶん小さなものさしです。読ませるように上手に勧めるのが、パートナーの役割です」はアドバイスとしては正しいと思いますが、小さなものさしの相談者にとって適切なアドバイスなのかなー、と思いながら読んだ次第です。