ピーゴロゴロ

　参った・・・。今朝、いつものように早朝からリュウに起こされる。昨日の疲れもあったが、とりあえず外に出した。
　バリウム以来、私はしっかり便秘気味になり朝から憂鬱だった。しかし、リュウは朝から２回もウンチくん。しかも少し今日はやわらかめ。
　ちょっと気になりながらも仕事に出た。仕事から戻るとキヨちゃんが困った顔で出迎える。
　「今日、リュウがうんち失敗したんよ。」
聞くと、日中キヨちゃんが畑に出ている間に下したらしく、右往左往した揚句どうしようもなく居間にやってしまったらしい。
　日中私がいれば涼しい時間を見て外に出すのだが、キヨちゃんには出来ない。というより、リュウがキヨちゃんでは出たがらないのだ。また、排泄の訴えも私が戻るまで辛抱する。だからよほどのことである。
　畳の上に、イグサマットやカーペットを敷いている。キヨちゃんは頑張ってずいぶん拭いてくれていたが、いかんせん目も鼻も年寄りのキヨちゃんでは落とし切れておらず、汚れは一部分だったが念のためにカーペット、イグサマット２枚の計３枚を洗って干した。その間にキヨちゃんに畳を拭きなおしてもらった。
　今夜は居間には入れないが、うっかり入ってはいけないので新聞紙を敷きつめた。聞き分けのいいリュウは土間でがまんしていたが、訴えようと私に近づいた途端、ぴ～ごろごろ・・・・。
　ああああ。。。。。新聞を敷いていて良かった。これはもうゆるゆるウンチ君である。慌てて新聞ごと処分して、リュウを庭に連れて行った。落ち着いてからまた土間に新聞を敷きなおした。
　今夜は早く寝よう。絶対おなかが痛いって起こされるのだ。

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真夜中に

頭痛がして
シャワーもそこそこに
ベッドに潜り込む

真夜中に 君に起こされて
風に流される雲を
見るともなしに 目で追った

綺麗な下弦の月が
流れる雲に 見え隠れ
微かな雨粒が 南から運ばれる

真夜中に 庭にたたずみながら
不意に 訳も無く悲しくなる
何故 私はここにこうしているのだろう

風が雨戸を軋ませて
小さな吐息を繰り返す
眠りの深い母までが
その吐息に 目覚める夜
心細いと 君が鼻を鳴らすように
私も 母も
心細くて 泣きたくなる
父に供えたクルクマが
凛とした姿で
しゃんとしろよと語りかける

夜が明けたら きっと笑っていられるから
今は泣いても いいですか

健康診断

　今日は会社の健康診断だった。毎年のことながら、仕事が仕事なので健康診断も忙しい。
　私たちは今は事務職なのであえて顧客との約束を入れなければ何とかクリアできるが、ホームの職員やデイサービスはそうもいかない。私も介護職の頃はバタバタ
していた。検査自体も時間内に交代でしなくちゃいけないし、時間で仕事もある。
　血液検査や視力検査などはいいが、問題はレントゲンである。若い子は胸部レントゲンだけだが、３５歳以上はバリウムが待っている。つまりその後の下剤が問題なのだ。
　介護職の場合、
　「ちょっとごめん」
と何とか誰かにその場を頼んで走りこむが、同じような時間に飲んでいるので争奪戦である。また、入所者をほったらかしてはいけない。
　デイサービスのスタッフは送迎の時間をクリアすれば、入浴介助の最中でない限り何とか交代でいける。しかしヘルパーさんはそうはいかない。訪問先でそんな事態になったら地獄である。えらいなあといつも思う。
　何にしても無事に終わって良かった。後は結果次第かな。

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最近の保育所

　少し前になるが、友人からこんなメールが来た。
「志村動物園のパン君と園長が抱き合う時の曲って何だっけ？」
　はて、志村動物園は見たことはあるが、毎回見ているわけでないので曲を思い出せなかった。夜彼女に電話する。
　「ごめん。曲名を思い出せないんじゃなくて、曲自体を思い出せない。」
すると彼女は電話口でメロディを口ずさんだ。
　その曲には聞き覚えがあった。
　「ああ、ボディガードのテーマソングじゃなあ。」
そう、映画ボディガードの有名な曲だった。
　「ボディガードって、ええと、誰だっけ？」
　「マイケル・ダグラス・・・じゃないわ・・・ええっと・・・。」
　「歌手はダイアナ・ロス・・・？」
映画通でなくとも、そう突っ込みがきそうな会話である。（ケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストンと誰でも知ってますよね。）
　しかし、一度はまりこむとどうしても名前が思い出せないものなのだ。結局ずいぶん二人でああだこうだと言い合って、ようやく答えにたどり着いたのだが、一体今頃なぜ彼女がこの曲を知りたがったかである。
　「実はな、子供らが保育所でパン君ごっこしよるんじゃって。で、英語で歌いたいらしいわ。」
・・・。最近の保育所って・・・。

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ショックな出来事

　今日は休みだったのだが、住宅改修の打ち合わせがあって午前中担当様のお宅へ。お父様があまり乗り気ではないと娘さんから聞いていたので、しかも少し気難しいとも聞いていたのでびくびくしながら訪問した。
　ところが予想に反して、お父様はとてもにこやかに対応してくださり私は心底ほっとした。
　それから日用品の買い出しに出かけたのだが、途中携帯に着信。運転中で取れなかったため車を寄せて留守録を聞いた。
　「○○です（看護師）。何度かお電話しましたが・・・。」
携帯に着信はなかったのでおそらく、事務所に内線してたまたま誰もおらず、私の公休も知らなかったのだろう。
　「Nさんが今朝肺炎で再入院されました。連絡ください。」
・・・・・！再入院？？
　実はNさんは先月入院し、昨日退院したばかりなのだ。わずか一日で再入院。すぐに会社に電話した。話によると明け方になって高熱を出し、救急搬送。肺炎で片方の肺はかなり状態が悪いとのことだった。
　事態が全く飲み込めない。退院前に私は主治医と面会し状態を聞いていた。病名はそれほど重篤なものではなく、入院翌日からは熱も下がり表情も良くなっていた。肺・肝臓などの臓器にも問題はないとのことで、退院となったはずだ。問題なかった肺が一日で重篤になるだろうか？
　原因は分からない。とにかく分かる範囲で申し送りをメモしてほしいと依頼し電話を切った。
　「やっぱり帰ってきたらうれしそうな顔してる。」
そう言って笑った奥さんの顔を思い出すといたたまれない気分だ。肺がどの程度重篤なのか分からないが、大事なく戻ってくれることを祈るしかない。

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不思議ね・・・

　娘さんの前を
　「こんにちは」と言って　通り過ぎる
　なのに不思議ね
　九九は全部言えちゃうなんて

　家の場所が分からなかったり
　毎日　毎日まっさらな記憶になるのに
　針と糸を　器用に扱う
　クオリティの高さに
　驚かされる

　泥棒がいる　殺される
　そんな悲しい妄想につきまとわれて
　なのに不思議ね
　こんなに穏やかな顔で過ごせる

　引き出しは　たくさんあるの
　私たちに　見つけられるかしら
　もっと　笑顔で過ごせるように
　私たちが　不思議をもっと
　探せるかしら


＊担当のおばあちゃんの作品。クオリティが高いでしょう。ね、remi師匠。
　


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キヨちゃん芸能事情

キヨちゃんはあまり好んでテレビを観る方ではない。幾つか楽しみにしている番組があるが、無くても問題は無い。
父がいた頃は寝室が同じなので、必然的に一緒にニュースやチャンバラを観る事になったが、そもそもチャンバラもあまり好みではなかった。
それが父が他界してから、私と過ごす時間が増えたので、朝の情報番組に始まり、ドラマ、クイズやバラエティも観るようになった。
だから、今まで観た事もなかったスターの名前を知る事になる。最近ではマイケル・ジャクソンである。
先日、テレビで石原裕次郎さんの二十三回忌法要の様子が流れて、私もキヨちゃんも規模の凄さに驚いた。僧侶だけで120人、ファンは12万人とか言われていた。
「流石じゃなあ！美空ひばりも凄いけど、裕次郎はやっぱり違うなあ。マイケールさんはこうは行くまいでよ。」
テレビを観ながら、キヨちゃんは訳知り顔で語った。
しかしその直後マイケルの追悼イベントの申し込みが、160万人とか報道されるとキヨちゃんは、目を白黒させた。
「マイケールさんちゃ、凄いんじゃなあ！」
芸能ニュースで世界の広さを知ったキヨちゃんである。

ちょいブレイク

パソコンのデータを移す作業はなかなかはかどらない。仕事の日は面倒だし、休みは休みで何かと忙しくてついつい後回しになる。
家計簿だけは急ぐので間に合わせたが、他の物はものが古過ぎて対応出来ないのもある。
新たに買い足したアイテムもまだ入れてないし、元のパソコンのデータを消す作業も必要だ。
ああ、片付かない日々(ToT)

たぬたぬ・・・見えるかな？

　田舎では残飯などを山に捨てている。エコ的にどうなんだ・・・とも思うが、大体は動物の餌になる。個人的な意見であるが、土にちゃんと帰るものと餌になってしまうものは、大量でなければいいと思っている。
　これも個人的な意見であるが「無駄死に」が嫌いである。自殺だとか重いテーマの話ではない。虫が鳥の餌になるとかじゃなくうっかり踏まれてしまったり、みみずがセメントの上で干からびたりすることである。だからいつもセメントの上のみみずや虫は山に帰す。
　さて、うちの野菜くずなどもタヌキやカラスがきちんと片づける。ハクビシンや猿やイノシシは畑を荒らすので嫌われるが、タヌキは憎めない。少し敏捷性に欠けるので、車に敷かれてしまうことが多くてかわいそうだが、それだけ警戒心も他の動物よりないのかもしれない。今日はタヌキが来ていたので、そっと携帯を取りに行った。残念ながら携帯を取りに行っている間に、草の中に入ってしまったのでベストショットとはいかなかた。
　見えるかな？いい感じに太っててかわいかったのだけど。

プレゼント

　うちのキヨちゃんは友達が多い。性格が明るいので、どこででもすぐ友達を作る。それだから、少々・・・大層？天然でも許されてしまう。
　今日自宅に戻るとすばらしい百合が、父の仏壇に供えられていた。それは仏間に行く前から香りで分かるほどだった。
　「どしたん？この百合？」
　「Tさんが父さんにお供えしてってくれたんよ。お礼の電話しとけよ。」
　Tさんは少し離れたご近所で（この言い回しで田舎の距離を分かってください）、うちの畑が近いのでよく立ち寄る家だ。足が十分でないので一人で出歩くことはない。娘さんが時々連れ出すけれど、県外に嫁いでいるので頻繁ではない。息子さんは仕事が忙しく、朝早く出て遅くに戻るので独居のようなものだ。
　キヨちゃんに言われて、さっそくお礼の電話をした。おばさんは笑いながらこう言った。
　「お礼やええのに。いっつも母ちゃんがよって話してくれるけん。うれしいんよ。」
　こういう時、気恥ずかしいのと同時にちょっと嬉しくなる。
　「おばちゃん、母さんこそまた行くけん、頼むわなあ。」
　いつも頑張ってるキヨちゃんに、私もちょっとプレゼント。若いお嬢さん服だけど、結構似合うのだ（笑）。


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