すずめ通信

すずめの街の舌切雀。Tokyo,Nagano,Mie, Chiba & Niigata Sparrows

第1196号 「すずめ通信」草津総会顛末 

2013-07-14 20:03:21 | Weblog
「すずめ通信」の2013年度総会が、7月7、8日の両日、群馬県草津温泉で開催された。振り返ってみるとひたすら美食と年齢相応の健康談義にふけり、「通信」の今後を考えるような建設的議論は皆無だった。ただ今総会のハイライトは新メンバーが加わったことで、それも新潟市在住のスズメだということだ。そもそも新潟に縁の深い「すずめ通信」にあって、これまでメンバーに新潟スズメが居なかったことが通信網に漏れを生じさせていた。満場一致で新メンバーに迎えられたNiigata雀は「新潟界隈の四季折々の写真を投稿したい」と抱負を語った。



どういう経緯で会場が草津温泉になったか、そのことはよく思い出せないけれど、暮坂峠近くの陶芸教室で《手び練り》に取り組むことから総会が始まったことを鑑みると、はるばる群馬山中に集結した理由はそのことに関わっているのだろう。粘土を捏ねるという不慣れな作業に挑戦し、花瓶や皿、ぐい呑みなどを完成させた。初体験という割にはそれぞれがなかなかの作品をものにし、満足そうだった。ただTokyo-k雀は落ち着きがなく、我が物顔に山中の陶芸村をうろついていたのはいつものことだった。



遠来のMie雀が夕刻、合流し、メンバー全員がそろったところで草津の《湯畑》《賽の河原》を散策した。道案内は草津温泉は体験済みというChiba雀。電車を下車しそびれたり、落とし物の財布を拾ったりと、この日は忙しいChiba雀であったが、サービスの温泉まんじゅうをほお張りながらみんなを案内した。とっくに還暦を通過した雀たちではあるが、達者に湯の町散歩を楽しむ各人の背は、年輪による風格さえ漂ってきたように見えた。しかしそれは筆者の視力の低下の成せる技だったかもしれない。



総会会場は温泉街を少しはずれたロッジで、雀たちは大胆にもそこを借り切った。源泉掛け流しで汗を流し、美食に満足してTokyo-e雀のピアノ演奏を楽しむという贅沢も、借り切りならではの開放感である。話は夜更けまで続いたものの、米国帰りで時差ボケが解けないTokyo-k雀は途中でダウン、なかなか聞き応えがあったというNagano雀の独演会は、(幸いにも)記憶に残っていないそうだ。



翌日、上州西北・吾妻の空は晴れ渡り、一行は草津白根山のドライブを楽しんだ。湯釜まで登って望む上信国境の見晴らしは素晴らしく、何とも心地よい。自分たちがその一因であることを忘れ、中高年の行楽客の多いことに驚く雀たちだった。山に詳しいNiigata雀が植物の名を教えてくれるのだが、国立公園内だから一木一草摘んではならないと戒める雀たちでもあった。





こうやって総会を開くようになって何年になるだろう。東京、長野、伊勢、東京と開催して今回の草津である。次回は来年秋、三重県津市でと決まった。Mie雀によれば、馴染みの飲み屋が津にあって、そこの女将がやはり新潟出身の同年輩なのだとか。MIe雀の語る店の雰囲気は実に楽しそうで、「じゃあ、来年はその店でやろうよ」とChiba雀が言い出したのである。Mie雀は早くもコース設定に思いを巡らせながら一足先に帰り、残ったメンバーは「八ッ場ダム」の建設現場を見学して後、解散したのだった。













コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第1195号 外海府 | トップ | 第1197号 大賀ハス »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事