すずめ通信

すずめの街の舌切雀。Tokyo,Nagano,Mie, Chiba & Niigata Sparrows

第458号 ガンバレ! コウノトリ

2007-02-13 09:43:23 | Tokyo-k Report
【Tokyo】残念なニュースだ。コウノトリが死んだ。自然に還せばいろいろな試練があることは予測していたものの、雷とは!【自然界で繁殖目指し、放鳥されたコウノトリ死ぬ…兵庫(読売新聞) - goo ニュース】 

佐渡の空にトキの群舞が復活する――。私はかねがね、かつ密かに「朱鷺復活佐渡プロジェクト」を温め続けているので、絶滅鳥の復活ということにおいては先輩の兵庫・豊岡のコウノトリの動静に関心を寄せてきた。

兵庫のコウノトリは人工繁殖から放鳥の段階を迎え、いよいよ自然営巣・自然繁殖へと向かっている。そうした様子を耳にするにつけ、トキにも放鳥の可能性が高まってきたと喜んでいた。だからこのニュースにはドキッとした。

トキを見たことはない。しかし私が子供のころは、まだ佐渡にはたくさん生息していて、田に舞い降りてはドジョウなどをついばんでいたのだという。そんなトキが再び佐渡の野に放たれたら、落日の空を巣に帰る時にはどんなにか美しい光景を見せてくれるだろう。そんなことを考えると、心が「トキメク」のは私だけではないだろう。

佐渡で人工繁殖しているトキは、ずいぶんその数を増やしているのではないか。そろそろ放鳥スケジュールが現実的になってきたはずである。私の「朱鷺復活プロジェクト」は、私が生きている間に実現するかもしれない。もちろんその場合、受け入れる人間側の準備ができていなければならない。

佐渡の人々はこれを絶好の好機と捉え、農薬を使わず、天敵を駆除し、佐渡全島をトキのサンクチュアリにするくらいの覚悟と運動をすべきだ。暮らしの利便性はいくらかは犠牲になるだろう。しかし他の地には絶無の「トキという宝物」と一緒に暮らせるなら、そんな犠牲にいかほどの痛痒があろう。

佐渡だけが使う権利がある「朱鷺ブランド」を、佐渡の全物産の代名詞とし、無農薬・自然食品の島を売り出したらいい。トキは町おこし島おこしを手助けしてくれて、島はトキだけでなく、人間のサンクチュアリになるだろう。

その可能性を信じるためにも、豊岡のコウノトリには頑張って欲しいというのが、私の身勝手な発想なのである。写真はコウノトリでもトキでもない。先の日曜日、伊豆・松崎を歩いていた私の上空で、妙に人懐っこく輪を描き続けていたトビである。

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