本日の下根子桜（2/14）3

　最近、〝『一から出直す』〟シリーズに取り組んでいて、もしかするとと思い始めてきたことがある。そのことを賢治に尋ねてみたくなって下根子桜へ出掛けて行った。
《1 》(2022年2月14日撮影)

《2 》(2022年2月14日撮影)

《3 》(2022年2月14日撮影)

《4 》(2022年2月14日撮影)

　それは、過日この
【5『四次元 創刊号』（佐藤寛編輯、宮澤賢治友の会、昭和24年10月）】

の見返しの
【6 宮澤賢治友綱領綱領】

には、
　　　MRA
という略号があり、同
【7 編輯後記】

には、
　　　道徳復興運動
という用語が登場していたから、
　　　MRAとは道徳復興運動のことだろう。そして、この運動が賢治の聖人・君子化に繋がったのではなかろうか。
と直感したので、このことなどを賢治に問うてみたかったからだ。
　というのは、賢治は戦時下では戦意高揚に利用されたことは疑いはないが、谷川徹三のあの講演｢今日の心がまえ｣から窺えるように賢治のことを神格化しようと思ってはいても聖人･君子化までは目論んでいなかった、と私には思えたからだ。そして、聖人・君子化が顕著になっていったのは実は戦後になってからだったのではなかろうか、ということもだ。
《8 すると賢治詩碑からは》(2022年2月14日撮影)

｢とうとう気づかれたか｣という賢治の声が聞こえてきたような気がした。

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