まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

五反田暮らし

2018年08月23日 | 日記

東京は五反田の空である。
この街で働くようになって間もなくひと月だ。
マンションの管理人という
相変わらず身過ぎ世過ぎの情けない仕事である。

建物を撮るといろいろ差しさわりがあるので
屋上からの写真で勘弁願いたい。
築40年以上という恐ろしく古いマンションである。
地上13階、総戸数は120あまり。
ほとんどがワンルーム仕様の単身者用のマンションで
学生や独身サラリーマン、夜の仕事〈?〉の女性もいるようである。
3階は店舗やオフィススペースで
事務所以外には歯医者や美容室も入居している。
ちょうど古いビジネスホテルのような雑居ビルである。

JR山手線の五反田駅から徒歩3分の至近である。
東急池上線や都営地下鉄浅草線の五反田駅からもほぼ同じ距離だ。
今までに全く馴染みのない街だが
以前、通っていた赤羽駅に比べて表情がない街である。
ポーラ化粧品や学研の本社もあって意外なことほど通勤客も多い。
死んだ親父は以前ポーラのセールスをしていた時代もあり
その引き合わせではないかと思ったりする。
すぐ前を桜で有名な目黒川が流れていて
春には花見が楽しめるのではないかと今から楽しみにしている。

で、私はここで何をしているかと言うと・・・
仕事はもっぱら掃除である。
来る日も来る日も床に掃除機をかけモップ拭きに精を出し
ひたすら掃除に明け暮れている。
なにせ築40年の老朽マンションだからあちこちにガタが来ている。
おまけに前の管理人がろくに掃除をしなかったせいで
館内は怖ろしく汚い。
黄バミ黒ズミだらけでホコリがうず高く積もっている。
このままでは一生かかっても掃除が終わらないのではないかと
茫然自失、暗澹たる気持ちになることがある。
愚痴を言うとキリがないが
これも我が宿命かと半ば諦めの心境になって来た。

で、本日のお弁当である。
周囲には飲食店がワンサとあるのだが
どこも満員で人もワンサと溢れていてとても行列に並ぶ気がしない。
ホコリだらけの汚い管理事務所でも
窓口のカーテンを下ろして一人で弁当を食べるのが至福である。
大好きな玉子焼きと昨夜のおかずの残り物。
フルーツは豊水なしと巨峰。暑いので味噌汁はなし。
勤務は朝8時から夕方4時まで。
休みは日曜だけだからほぼ「五反田暮らし」の日々である。
いつまで続くのだろうか・・・