秋きぬと 目にはさやかに 見えねども
風の音にぞ おどろかれぬる
見上げれば、天高くみごとな鱗雲でした。
まだまだ暑さが残る夏の終わり
吹く風の気配にハッキリと秋の到来を感じることがあります。
万葉集だったか古今集だったか
確か「立秋の日」を詠ん一首だったと記憶します。
ここ数日、涼しい日が続いたせいか
鼻水が止まりません。
せっかく老いの身で今年の猛暑を堪えて来たのに
ここにきて夏風邪でダウンなんてご免こうむりたいものです。
帰り道、夏風邪退散を祈願して
久しぶりに焼き鳥で一杯ひっかけました。
ネギマはさっぱり塩焼きで、鳥レバーはこってりとタレで。
いつもなら迷わず生ビールですが
気分を変えてぬる燗のお酒にしてみました。
白玉の 歯にしみとほる 秋の夜の
酒はしづかに 飲むべかりけり
これは若山牧水でしたか。
秋はやっぱり「べかりけり」ですねえ。〈笑〉
奥深い味わいでじんわり虫歯にしみとほるようでした。
残暑見舞いを書こう書こうと思いつつ
なかなか書けません。
そのうち残暑も終わってしまうかも知れません。