まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

リラの花咲く頃

2018年04月19日 | 日記

雨上がりの空に薄紫のライラック。
フランス語では「リラ」と呼ぶそうですが
ハート型の小さな花が無数に集まって咲いています。



もともとはヨーロッパ原産の花で
リラの花咲く頃は一年で一番いい季節だと言います。
モクセイ科ですからキンモクセイの仲間で
本来、香水のような甘くいい香りがするのですが
残念ながらこの木は背が高過ぎて鼻を近づけようにも無理でした。
ライラックは札幌の市の花にもなっていて
毎年、5月6月には名物の「ライラックまつり」が
大通公園一帯で盛大に開かれます。
北国に初夏の到来を告げる風物詩、一度訪れてみたいです。



渡辺淳一さんに「リラ冷えの街」という小説があります。
高校生の頃だったか大学生だったか・・・
そのタイトルに惹かれて読んだ記憶があります。
渡辺さんの出身地である
北海道を舞台にした濃密な恋愛小説を期待したのですが
若い頃、アルバイト感覚で人工授精用の精子を提供した主人公が
10年後、その相手の女性と再会し恋愛に陥るという
なんとも数奇な運命を描いた小説で
読んでいる間にも常に「精子」という言葉が脳裏にチラついて
あまりにも濃密すぎてヘンな気分になったものでした。
でも「リラ冷え」という言葉は素敵ですねえ。
ここ数日、リラ冷えの日が続きましたが
そろそろ初夏らしいあたたかさになって欲しいものです。