まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

遣らずの雨

2018年04月18日 | 日記

昨日は肌寒い日でしたねえ。
初夏のような陽気に体が慣れ切っていましたから
調子が狂ってクシャミ連発でした。



こんな日は布団をかぶって寝ていたいと思いつつ
朝からヤボ用でウロウロと都内を歩き回っているうちに
午後から雨まで降り出して体がすっかり冷え切ってしまいました。
しばらく雨が降っていませんでしたから
格好の「慈雨」と言うべきところでしょうが
ポンコツの老体には「氷雨」はやっぱり堪えますねえ。



夜来の雨は今朝になっても止みません。
雨脚も強くなってますます気温も低くなって来ました。
あ、いま、夜来の雨と書いて
なぜか「遣らずの雨」という言葉を思い出しました。
帰ろうとする人を引きとめるような雨を
昔から「遣らずの雨」と言います。
たとえば場末の小さな小料理屋、美人の女将と二人きり。
会話も途切れて、男は時計をチラリと見ながら
そろそろおいとましようかな、などと言い出すのですが
その時、なぜか、突然降り出す雨。
女将は外を見て「あら、遣らずの雨」と独り言のように呟きます。
私は経験ありませんが、そんなシーンが浮かびます。
なんと奥ゆかしく色っぽい言葉でしょうか。
今どき「遣らずの雨」なんて言葉を知っている人も少ないのでしょうが
ついついそんなバカなことを考えてしまいました。
今日も遣らずの雨なので
不要不急の外出は控えることにしました。〈笑〉