まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

センチメンタルジャーニー

2018年04月03日 | 日記

久しぶりに石神井公園を歩きました。
初夏を思わせる日差しの中
心まで汗ばんでくるような陽気でした。

ボート遊びに興じる人の声が聴こえて来ます。
そう言えば春休みなんですねえ。
池のほとりの柳の木が青々と色づいています。
柳の木を見ると私は決まって石川啄木を口ずさんでしまいます。

   やはらかに 柳あおめる北上の 岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに

啄木は盛岡の渋民村の出身でした。
貧苦にあえぎながら流転の人生を生きましたが
ふるさと北上川の流れは生涯忘れることはなかったのでしょう。

世の中が入社式や入学式に浮かれる中
我が家のピアノ小僧は「青春18きっぷ」一枚を手に
今日から東北に旅立ちました。
彼にとっては生まれて初めての一人旅です。
なかなか思うように人生のスタートラインに立てない彼ですが
この旅が新たなスタートのきっかけになれば・・・
そんな思いで送り出しました。

一泊目は仙台ではなく石巻を選んだようです。
いつただったか「お前も被災地を見てこい」と言ったことが
どこかで意識の中にあったのかも知れません。
19歳の若々しい感性に7年目の被災地がどう映るのか
ちょっと期待しているのですが・・・

ヤマブキの花がいたるところで満開です。
実の一つだになきぞ悲しき・・・
実なんかなくたってあざやかな山吹色で十分ですよ。

シャガの花です。
いつも森の湿っぽく薄暗いところに咲く
私と同じ日陰者です。〈笑〉

タンポポには影日向がありません。
私もいつかそんな人間になりたいと思いますが・・



木立のてっぺんで「カワウ」が獲物を狙っていました。
さぞかし気持ちのいい眺めなんでしょうねえ。
ピアノ小僧にも今回の東北旅行で
いろんなものを見たり聞いたりして来て欲しいものです。
有り体に言えば「センチメンタルジャーニー〈感傷旅行〉」ですが
長い人生にはそんな時もあっていいと思います。
問題はそこからいかに再起するか
どうやって新しい自分に生まれ変わって前に進むか
それが大事だと思いますねえ。