まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

ヨイトマケの唄

2018年04月15日 | 日記

テレビのチャンネルをひねったら
たまたまこの人が歌っていて思わず画面に釘付けになった。
美輪明宏の「ヨイトマケの唄」だった。

圧倒的な迫力の歌唱だった。
背筋が震えるという表現がピッタリかも知れない。
確か何年か前のNHK紅白歌合戦でも歌ったような記憶があるが
その時も大変な反響だったと聞く。
亡き友人の母を歌った曲で美輪自身の作詞作曲だと言う。
美輪明宏は日本で最初のシンガーソングライターを自称しているが
戦後の歌謡史を代表する名曲ではないだろうか。

ヨイトマケの唄 〜紅白歌合戦より〜


「ヨイトマケの唄」は肉体労働者の労働歌である。
まだ満足な建設機械などなかった時代
地固めをする際、数人がかりで重い槌を滑車で何度も上下させるのだが
その時の掛け声である「ヨイっと巻け」が語源だと言う。
それは主に日雇い労働者たちの仕事だった。
友人の母親は男たちにまじって過酷な労働に従事しながら
必死に我が子を育てて来たのだろう。
貧苦と差別に耐えながらも
子供に生きることの誇りと尊厳を教えたニッポンの母だった。
久々に背筋がピンとする歌だった。