まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

美術館が好き!

2018年04月10日 | 日記

女学生のようなタイトルだなあ、と思いつつ
上野の国立西洋美術館である。
先日、ベラスケスを観に来たついでに
久しぶりにゆっくりと館内を回ってみたくなった。

シンプルで素っ気ないような建物だが
ご存じ建築界の巨匠ル・コルビジェ設計による
堂々たる世界遺産である。
最近はやたらとデザイン重視の奇抜な美術館が多いが
ここは重厚感たっぷりで居心地がよく
ゆっくり美術鑑賞をするには持ってこいの美術館である。

とにかく広くて開放感あふれる館内である。
企画展はいつも混みあっているが
常設展スペースは空いているし入場料430円という安さだ。
世界的な名画に鼻面をくっつけて見られる美術館は
おそらくここだけではなかろうか。

ルノワールの「ばら」である。
いかにも印象派らしい淡く温かい色彩が特徴だ。
そういえばそろそろ薔薇の季節だなあ・・・

ラウル・デュフィの「モーツァルト」。
陽気で透明感あふれる作風は色彩の魔術師と呼ばれた。
画面からピアノの旋律が聴こえて来そうな
独特のリズム感がある。

館内のいたるところに休憩スペースがあって
のんびり思索にふけったり時には居眠りをすることもある。
都会の喧騒を離れた非日常の時間である。
窓いっぱいに日差しがこぼれる中庭はすでに新緑の候で
ツツジも咲き始めていた。



久しぶりにルオーの「道化師」と対面。
強烈な色彩と荒々しいタッチはまさに「野獣派」である。
それにしてもルオーはなぜこれほど数多くの
道化師を描き続けたのだろうか・・・

うーん、やっぱりピカソは天才である。
まるでダンスを踊るように激しくもつれあう裸の「男と女」。
ピカソが88歳の時の作品だと言う。
うーん、やっぱり天才だ!

表に出ればそこにロダンの彫刻。
居眠りもふくめてたっぷり2時間「心の洗濯」を愉しんだ。
やっばり美術館はいいなあ・・・と思う。
ロダンの「カレーの市民」鑑賞後は
昼飯に大盛りのカレーを食べて心も腹もふくれる一日だった。