まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

サヴィニャックの幸せポスター

2018年04月14日 | 日記

練馬区立美術館。
家人のお供でサヴィニャック展を観に行って来ました。
フランスを代表するポスター作家だそうですが
うーん、私は知りませんでした。

いきなりクイズです!
このポスターどんな商品のポスターかわかりますか?
高速道路でしょうか。
頭の中を自動車が轟音を立てて走り抜けています。
苦痛にゆがむ男の顔。
このポスターの商品名を知って思わずクスリとしました。
さあ、何の商品か、正解はブログの最後で!

毛糸メーカーのポスターです。
毛糸を使って自分で自分を編むという行為の意外性が
とっても幸福感にあふれていて素敵ですねえ。
靴下の毛糸のほつれが可愛いです。
サヴィニャックのポスターは常に「ユーモア」を主役に据え
インパクトのある明快な色彩が特徴です。

楽しい入口ですねえ。
展覧会の副題は「パリにかけたポスターの魔法」でしたが
まさにサヴィニャックの魔法の世界へ!
という感じでした。

ちなみに展示室前には
こんな撮影コーナーも設けられていて
親子連れが大騒ぎでカメラを撮り合っていました。

そうか、やっと思い出しました!
サヴィニャックはこの「牛乳石鹸」のポスターを
つくった人だったんですねえ。
家人は学生時代から彼のファンだったそうですが
これなら私も覚えています。
商業ポスターというのは言うまでもなく商品の宣伝が目的ですが
サヴィニャックのポスターはそこにユーモアを加味し
それを使うことによっていかに「幸福感」を体感できるかを
やさしいタッチで描いています。
それが魔法なんですねえ。

絵から飛び出して来た案内板も可愛かったです。
次はどんなポスターが・・・
そう思うだけで期待が高まる仕掛けです。

今週末で展覧会も終了とあって
会場は大勢の人たちで賑わっていました。
美術大学の学生さんらしい若者のグループもいましたねえ。
それぞれが幸福感にあふれた笑顔でした。

こんなに楽しい気分になったも久しぶりでした。
この日は我が家のピアノ小僧も一緒だったのですが
呆れるほど熱心に鑑賞しながら「いいなあ!」を連発していました。
個人的にはサヴィニャックのポスターが貼られた
パリの街角の様子を活写したドアノーの写真がよかったです。

さて、冒頭のポスターですが・・・
苦痛にゆがむ男の顔は「鎮痛剤」のポスターでした。