鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

「小1の壁」

2024年09月09日 | 議会活動
令和6年9月9日(月)

 「小1の壁」問題に対し、こども家庭庁は今秋、初めての全国調査に乗り出すとの記事が載っていました。
 「小1」といえば、これまでは「小1プロブレム」(子どもたちが保育園や幼稚園を卒園後に、小学校での生活になかなかなじめず、落ち着かない状態になってしまうこと。)が課題として扱われてきたことが多いようにも感じましたが、今、「小1の壁」が大きな課題としてクローズアップされています。その背景には、この課題は以前からあったものの、「働き方改革」などにより強調されるようになったようです。

 「小1の壁」は、小学校になった子どもの預け先が見つからず、親の就労が困難になる状況です。
 新聞記事によると、学童保育がカバーしていない朝の時間帯に、親が先に出勤した後に自宅で一人で過ごし、玄関のカギをかけて登校する子どもがいます。親はこの事態を避けるために、出勤時間の変更を迫られるなど、その影響を懸念しています。

 県内の実情を調べてみたところ、富士宮市の「子育て応援マガジン第248号(R5.2.10)」には、次のような内容が載っていました。
 「小1の壁」は、小1になる前の保護者が子どもを保育園に預けていたころと比べて、仕事と家事・育児との両立が難しくなることを指します。保育園では延長保育を設けている施設が多く、少し遅い時間のお迎えも可能なケースがあります。一方小学校入学後は授業が終わったお迎え時間まで学童保育に預けることはできますが、18時頃閉所・延長なしが一般的です。また、児童の登校時間も保育園時代より遅くなっている場合も少なくありません。親の働き方など育児環境を変える必要があるため、多くの共働き家庭が「小1の壁」に直面するという実態があります。

●小1の壁が起こる原因
① 長期休暇が発生する。② 親の活動が増える。③ 時短勤務が続けられなくなる。

●小1の壁を乗り越える対策
① 働き方を見直す。② 子どもへのフォローを最低限にする。③ 親同士で情報を共有する。④ 習い事をさせる。⑤ 上司や上長に相談する。⑥ 民間学童を利用する。などを上げています。
 
 国が予定している調査では、地域の取り組みや親の要望を把握し、適切な支援につなげるとしていますが、どのような展開になるのか、注視していきたいと思います。
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