鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

感激しました。ベトナム大使館表敬訪問

2012年07月19日 | 議会活動

平成24年7月19日(木)

 東京都渋谷区にある駐日ベトナム社会主義共和国大使館を訪問し、特命全権大使のドァン・スァン・フン閣下をはじめ、大使婦人、一等書記官などにお話を伺うことができました。

 

(ベトナム大使館の正面玄関)

 

(大使館建物の壁面に飾られたベトナムのエンブレム)

 

(大使ご夫妻と一緒に記念撮影)

 

 大使とは去る4月14日富士市を訪問した時に、一度お話をさせていただきました。その時のブログ(2つの話題のうち、後半分)は下記を参照して下さい。

http://blog.goo.ne.jp/sumiyoshi1956/e/f53efe743f96876349d8b6084c2df2e8

 

 前回お会いした際、「一度大使館を訪問するように」とのお話をいただいていたことや、来日中の富士吉原ライオンズクラブのベトナムにおける日本語スピーチコンテストで優勝した2名の女子大学生を引率し、大使を表敬訪問していただく機会として、企画したものです。

 この表敬訪問には、富士吉原ライオンズ関係や、女子学生がホームステイする家族も参加しています。

 

(ベトナムで開催された日本語スピーチコンテストで優勝した女子学生)

 

 大使館は、渋谷区元代々木町にあり、渋谷と新宿の中間あたり、代々木公園の西方にありました。住宅街にあり、道が狭いこともあって少しわかりにくい場所ではありましたが、大使館としての堂々たる建物には驚きました。

 

 当初、45分間との時間制限もあり、余り細かなお話もできないだろうと想像していましたが、2時間近くを割いていただき、丁寧な対応をしていただきました。

 後から聞いた話ですが、大使は他の公務もありながら特別な配慮をしていただいたようですし、会見場も外国の要人を迎えるスタイルで配置され、正式な場として準備されたとのことで、改めて恐縮しました。

 

(会見中の大使ご夫妻と秘書官)

 

(教育分野における日越交流を語る一等書記官)

 

 私は、4月にお話をさせていただいた際、公私ともにベトナムとの交流についてどのような可能性があるのか、ぜひとも意見交換させていただきたいこと。そのためには、静岡県が進めている「地域外交」において、県がどのような交流を進めてきたか、また、今後のあり方について関係部署との間で事前調査を行い、それを元に意見交換すべき準備を進めてきました。

 県の地域外交局地域外交課から提供していただいた内容は、今までの交流の実績について、(1)静岡県としての交流実績、(2)県内大学におけるベトナム国内大学の交流状況、(3)県内市町の姉妹都市提携実績について、(4)県内企業の進出状況、(5)JICAを通じた国際ボランティアへの参加状況や県内ベトナム人の動向などについて。また、今後のベトナムとの交流の考え方についても情報をいただいていました。

 大使はそれぞれの報告について、真摯に聞いていただき、大変関心を持っていただきました。

 話題の中では、かつて、袋井市出身の浅羽佐喜太郎氏がベトナム独立運動活動家のファン・ボイチャウ氏を支援したことの縁について触れ、先人達が築き上げた静岡県との深い親交が、今日の交流の礎になっていることに、同県人として感謝申し上げなければならないと実感しました。

 大使は、東日本大震災の被災地に出向き、被災者達との直接の交流を通じて、ベトナムが実施した人道的支援の成果や被災者達の思いがよく理解できたことに触れ、さらに日本との理解が深まったことを語ってくれました。特に、外国で発生した災害のために、ベトナム国民が募金活動を実施したことは、初めてではないかということでした。

 さらに、今後の両国の交流については、経済面で日本からの貿易投資額がここ数年で毎年、+30%~+40%に上昇し、今後もその傾向が継続することが予想されることや、教育や文化面での交流強化に積極的に力を注いでいきたいことなどを説明していただきました。特に、民間交流を強化し、草の根的な交流の大切さも指摘されていました。富士吉原ライオンズクラブが10年以上、ベトナムにおけるスピーチコンテストのスポンサーとして関わり、毎年、優勝者を日本に招き入れていることなどは、両国の交流にとって大変重要な交流の一つで、この経験をした若者達が社会に出て、ベトナムをリードする立場になっていく中で、間違いなく日本との交流を大切にするだろうとの賞賛の言葉を頂きました。

 同席した、ド・バン・チェン一等書記官は、「教育」の担当官で、ベトナムの第二外国語が日本語であることや、学生達が日本に大きな関心を持っていることなどから、今後の交流が楽しみであり、力を入れていきたいと申されていました。

 

 大使の話の中には、「日本は相互的な戦略パートナー」という表現が何回も使われていました。全ての面において、日本との関係を重視していきたいとの表れで、私たちも地方から、また民間外交を積極的に進めていく必要性を充分に感じました。

 大使は最後に、「日越(ベトナム)友好協会」の立ち上げを希望し、その働きかけを依頼されました。今後、様々な方々にご理解を頂きながら、準備していきたいと思います。

 

 狭い場所にある大使館を意識されているようで、近い内に、山の手通りに適当な場所を見つけたので、そちらに移転することも紹介していただきました。

 

 私との応対だけで1/3ほど時間をとっていただいたことに大変恐縮し、心から感謝申し上げます。

 今後の予定ですが、11月に同僚県議達とベトナムを訪問する計画があり、9月頃、再度、大使館でその視察支援について助言を頂くことを了承いただき、訪問を終えました。

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