鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

リニア中央新幹線工事現場を視察

2024年09月08日 | 議会活動
令和6年9月8日(日)

 私の所属会派によるリニア中央新幹線工事現場の視察に参加しました。視察先は山梨県工区および仮称神奈川県駅(相模原市)の2箇所でしたが、私は知事が地元の視察に来られ同行したため、仮称神奈川県駅のみの視察となりました。

 本県におけるリニア中央新幹線建設に関しては、本県部分にあたる南アルプスの地下深くを通過するのみで、駅の設置はありません。しかし、大井川流域の水源となる上流部に位置し、またエコパークとなっている貴重な南アルプスの自然を保全するためには、この工事自体がどのように影響するか、さらに掘削土の処理などについても、県民の不安に応えられる状況には至っておらず、その解消に向けた取組を加速する必要があります。
 前知事のリニア中央新幹線に対する考え方や言動も、誤解を生むことが多かったこともあり、本県の動きが、整備計画が遅々として進まない原因の一つとして受け止められてきました。
 視察では、本県の立場を踏まえ、この整備事業を広い視点で考える機会も必要であり、県外に出てその実情を見ることも参考になると考えていました。

 仮称神奈川県駅の視察では、JR東海及びその工事を請け負う企業関係者から、30分ほどの事業概要や進捗等について概要説明を受け、その後、広大な駅施設の現場に入り、その状況を見て回りました。
 地下駅となることや列車運行に必要な設備関係も大がかりだそうで、かつ、従来の鉄道とは異なり高速での列車走行に絶えうる構造となることから、想像を超える大規模な施設を実感しました。
 駅は、元県立高校の跡地を利用しており、広大な土地であったことから工法も最適な状況で進めていることなども説明されました。

 駅周辺地域住民への配慮や地元自治体との連携など、新駅設置に伴う地域の活性化につながることから、推進に向けた関心は高いように感じました。
 地域住民への理解促進の一環として、住民参加型イベントや一般の方が工事現場を見ることができる場の提供などが行われています。
 また、自治体との連携では、神奈川県・相模原市・JR東海との間で、新駅周辺のロボット産業特区におけるイノベーション促進に関する連携協定を締結しています。

 駅が設置される自治体では、リニア中央新幹線開通を見越した新たな街づくりの推進が進行しており、完成予定が待ち遠しいことは十分に理解できました。
 本県の立場と大きく異なりますが、本県民が抱えるリニア中央新幹線に対する課題解消こそが、新駅設置で湧く他県の期待に応える解決策であることも実感しました。
コメント
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