鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

能登地震への支援活動 本格復旧復興へ

2024年02月11日 | 議会活動
令和6年2月11日(日) 

 能登半島地震被災地では、本格的な復旧復興が始まっています。先日載せたブログにおいて、子ども達の教育について触れましたが、その後、石川県内全ての公立小中学校が授業を再開したとの報道もあり、確実に復旧復興に向けた動きが感じられます。
 しかし、被災以前のようにはいかず、被災した校舎が使えず高校の校舎を使って再開する学校もあるなど、依然として課題が残っているようです。

 静岡県の被災地支援の司令塔である危機管理部が毎週伝える支援状況報告を見ていると、支援内容から現地の復旧等に向けた動きが見えてきます。
 例えば、災害医療の分野に関しては、災害発生直後に入ったDMAT(災害派遣医療チーム)は、慢性期に入り今後もしばらくは現場に留まる状況のようです。報道でも、避難所で体調を崩した高齢者などの支援のため、要配慮者搬送の調整などにあたっています。
 現地状況から活動が長期化することはやむを得ないことと考えますが、しかし、本県をはじめ被災地以外で新たな大災害が発生した場合は、どのように対応していくのか、災害はいつ、どこで発生するか分かりません。さらに、DMATは新型コロナウイルス感染症がまん延した当初、県内各地で発生したクラスターに対してその効力を発揮しました。私の地元の公立病院でもDMAT派遣により窮地を脱した経験があります。このような仮定も、危機管理上、検討していくことが重要と考えます。

 能登地震の支援報告からは幅広い支援組織の存在が見えてきました。DMAT(災害派遣医療チーム)は何度も登場し、多くの県民に幅広く知られていますが、それ以外の支援組織の存在も知ることになりました。
 報告書に出てくる支援組織は、JMAT(日本医師会災害医療チーム)、DPAT(災害派遣精神医療チーム)、JDAT(災害歯科支援チーム)、JDA-DAT(日本栄養士会災害支援チーム)、JRAT(日本災害リハビリテーション支援チーム)、DWAT(静岡県災害派遣福祉チーム)、老施協DWAT(全国老施協災害派遣福祉チーム)、静岡DHEAT(災害時健康危機管理支援チーム)などがあります。
 紹介したのは災害支援に関わっている団体のほんの一部ですが、医療や福祉などの専門分野の団体は、災害時に備え独自の支援体制を整え、機動的に活躍していることに心強く思い、感謝しています。

 被災地の復旧復興はようやく始まったばかりで、長い期間を要します。各団体は現地支援のため派遣される方々の負担軽減を考慮し、何チームも編成し交代で派遣を継続しているようです。
 繰り返される大災害の度に様々な教訓を積み、特に長引く避難所生活での健康管理等は重要で、災害関連死は絶対に避けなければなりません。そのために活躍する支援団体をどう支えていくかは、行政の重要な役割と考えています。
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