鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

気象知識の向上に期待

2024年08月30日 | 議会活動
令和6年8月30日(木)

 先日の静岡新聞社の記事に、興味深い記事があり、共感したのでお伝えしたいと思います。

 新聞記事のタイトルは、「職員の気象知識向上6割『課題』」というものでした。同新聞社が県内全35市町に対し、防災担当職の気象に関するアンケートをとったところ、気象に関する知識向上に「非常に課題がある」「やや課題がある」と感じている自治体が約6割だったということです。

 理由は、「防災に備える体制づくりや市民への的確な避難指示の判断に不可欠」「気象用語の意味や警報発令の基準を知らないと対応方針が定まらないから」などを挙げているそうです。
 これに対して約6割が課題とし、その理由は「気象の知識は専門性が高く習得が難しい」「定期的な人事異動のなかでの継続的な育成には限界がある」などを挙げています。

 しかし、受け止め方は自治体ごとに異なるようで、中には県が主催する研修や、業務委託している気象予報会社が提供する気象に関する説明の内容が充実しており、職員の気象の知識は高いという評価もあるようです。

 解決方法としては、気象予報士との連携を求める意見は30市町あったようです。県が主催する研修の評価を挙げている自治体は、どのような点を評価しているのか関心があります。

 さて、気象予報士に関するドラマがいくつかありました。朝ドラや民放もです。この影響があったのか、その後の気象予報士への関心が高まり、それを目指す人が増えたとこともあったようです。

 気象といえば、山登りやアウトドアの愛好家、それの漁師や農家も、観天望気という言葉で表されるように、雲の動きや風の向きなどを体感しながら、天気の変化を知り、仕事などに生かしています。私も、高校生の頃は趣味でラジオの日本全国および東アジアの気象観測地点における風向、風速、気圧などの気象情報を聞きながら、天気図を作成し、天気予想をしたことがあります。海技免許を取得するときも、観天望気について学びました。

 しかし、知識はあっても、危険が迫る前に冷静に判断し、安全を優先できるかは別問題のようにも感じます。なぜなら、今年は登山による事故が多く発生しています。山を知らない登山者が事故に遭うケースは別として、経験者が事故に遭う、それも天候に起因するケースもあり、判断の誤りが原因と考えられます。

 天気予報に関する知識は必要ですが、それを冷静に判断し、安全な方向に導くことができるか、これこそが重要な課題と考えています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする