令和6年8月28日(水)
先日、8月24日の夕方、私の地元富士市で停電が発生しました。幸いにして短時間で復旧しましたが、久しぶりの停電に驚きました。東京電力管内では、停電情報がネットで確認できます。この時は、私の地元を始め関東地区の広い地域で、落雷による停電が発生していました。
停電が発生した時間には、雨こそ降っていませんでしたが、今にも降り出しそうな天気で、時折雷鳴ありそれが近づいてくるのが感じられました。
私はその頃、家族が入院している病室にいて、落雷の大音響とともに停電が発生しましました。間もなくすると復旧しましましたが、その時、家族は医療機器を付けていたため、一瞬、その機器の動きに目をやりました。
停電が短時間だったせいか、正常に機能しており、このような事態は想定して装置への異常時対策がとられているのだろうと想像し、ホッとしました。冷静に考えてみれば、手術や入院設備のある医療機関では、このような事態に備えて、非常用電源が作動する仕組みがとられているはずで、頭ではわかっていても、その場の経験をして実態が理解できます。
帰宅後、自宅内の電気・電子機器を見て回ると、正常に機能しているものと、そうでないものがありました。一番心配したのは、パソコンやWi-Fi機能で、電子機器は雷の影響を受けやすいと聞いていたので、一番の心配でした。
とりあえず、問題が生じた機器はありませんでしたが、中には停電を検知して異常の可能性があるので確認をとのメッセージがあるものもありました。例えば、テレビの録画機能では、録画先となるハードディスクとの接続が異常となる場合もあるので、その確認情報などです。
タイマーがリセットされたものがあり、機器によって電源対策が異なることがわかりました。
さて、私のこどもの頃の停電の記憶と現在を比較してみると、停電の復旧時間がかなり短くなったと感じています。電力網は社会インフラとして最も重要なものの一つで、停電が長引けば社会が混乱します。電力網は複数の系統が用意され、一つに障害が発生したとしても、他の系統使って電気が流れます。
しかし、単純にスイッチを切り替えればできるというものでなく、電力需要状況を確認しながら、切り替えを行っていきます。昔は、人間がその確認作業を行いながら切り替えたそうですが、そのために時間がかかりました。
今では、人に代わって自動制御で行うため、その早さは格段に早くなり、あたかも瞬間的に復旧したかのように感じることがあります。
電気のない生活は考えられません。東日本大震災の福島第1原発事故の際は、計画停電を経験し、生まれて初めて漆黒の世界を経験しました。以来、電力事情はひっ迫した状態が続き、電力需要が高まる時期には、利用を控えるような動きもあります。
久しぶりの停電は、改めて電気の重要性を認識する機会となりました。安定的に電気が使える背景には、様々な体制が整備されているからこそであり、感謝を忘れてはいけないと思います。