白い花が一方方向に花穂をつくる姿が霜柱に似ているからこの名があると思ったのは間違いでした。初冬のころ枯れ始めた茎の根元から本当に霜柱のような氷の柱が立つことからきた名前なのです。
シモバシラ:霜柱(シソ科シモバシラ属)は、山地の木陰に生える多年草で、茎は4稜形、高さは40~90cm、上部で枝分れします。花穂は長さ5~10cm、上部の葉脇から出て、一方にかたよって白い唇形花をつけます。
霜柱が立つメカニズムは、冬になって地上部は枯れても、しばらくは地中の根は生きており、植物によっては、まだまだ水分を吸い上げます。この水分が、茎の途中からしみ出し、冷たい外気に触れて凍り始める現象です。
シモバシラ以外にも霜柱をつくる植物はいくつかあり、アキチョウジなどシソ科が多いですが、シロヨメナなどキク科にも見られます。